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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第2号

第26巻第2号 [宮崎県第2週 (1/8〜1/14) 全国第1週(1/1〜1/7)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第2週の発生動向

全数報告の感染症(2週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核1例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病7例、レジオネラ症2例。
  • 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症1例、梅毒3例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第2週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は2,606人(定点当たり53.4)で、前週(年始含む)比112%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は646人(11.1)で、前週比150%と増加した。高千穂(18.0)、日向(17.3)、延岡(16.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【インフルエンザ】

報告数は1,328人(22.9)で、前週比88%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(15.0)の約1.5倍であった。日南(30.2)、延岡(26.3)、都城(26.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約6割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は379人(10.5)で、前週比185%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.0)の約1.2倍であった。小林(16.0)、中央(15.0)、日南(14.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から2歳が全体の約3割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

第52-2週でBA.2.86系統は12.5%、XBB系統が87.5%を占め、EG.5.1系統(XBB.1.9.2の子孫株)が62.5%を占めた。
BA.2.86系統はBA.2系統の亜系統で、スパイクタンパク質はBA.2系統に比較して30以上、XBB.1.5系統に比較して35以上のアミノ酸の違いがある。
「X」で始まる名前は遺伝子組換えで発生した系統に付けられる。
XBBはBJ.1(BA.2.10.1系統)/BM.1.1.1(BA.2.75.3系統)の組換え株である。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。

全国2024年第1週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比66%と減少した(年始含む)。なお、前週と比較して増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症で、減少した主な疾患はインフルエンザ、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。

インフルエンザの報告数は61,918人(12.7)で前週比58%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.1)の約1.4倍であった。宮崎県(26.1)、茨城県(22.3)、岐阜県(20.8)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約4割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は34,035人(7.0)で前週比120%と増加した。岐阜県(15.2)、長野県(12.6)、愛知県(12.4)からの報告が多く、年齢群別では20歳未満が全体の約2割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2023年12月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は36人(2.8)で、前月比69%と減少した。また、昨年12月(2.8)と同率であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数23人(1.8)で、前月の約0.7倍、昨年12月の約1.3倍であった。20歳代が全体の約8割を占めた。(男性7人・女性16人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数5人(0.38)で、前月の約0.8倍、昨年12月の約0.7倍であった。(女性5人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数1人(0.08)で、前月と同率、昨年12月の約0.3倍であった。(女性1人)
  • 淋菌感染症:報告数7人(0.54)で、前月の約0.6倍、昨年12月と同率であった。(男性6人・女性1人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,558人(4.7)で、前月比97%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,462人(2.5)で前月比97%、性器ヘルペスウイルス感染症798人(0.81)で前月比100%、尖圭コンジローマ507人(0.52)で前月比96%、淋菌感染症791人(0.81)で前月比96%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は19人(2.7)で、前月比106%と増加した。また、昨年12月(3.3)の約0.8倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数19人(2.7)で、前月の約1.1倍、昨年12月の約0.8倍であった。70歳以上が全体の約6割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,451人(3.0)で、前月比111%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,356人(2.8)で前月比110%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症88人(0.18)で前月比120%、薬剤耐性緑膿菌感染症7人(0.01)で前月比100%であった。

インフルエンザ情報《県内第2週、全国第1週(再掲)》

県内第2週インフルエンザ発生動向

1月8日〜1月14日までの1週間で1,328人(22.9)の報告があった。前週比88%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値*(15.0)の約1.5倍であった。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

全国第1週インフルエンザ発生動向

1月1日〜1月7日までの1週間で61,918人(12.7)の報告があった。前週比58%と減少し、宮崎県(26.1)、茨城県(22.3)、岐阜県(20.8)からの報告が多かった。年齢群別では5歳未満が全体の16%、5-9歳が14%、10-14歳が11%、15-19歳が7%、20-59歳が42%、60歳以上が10%であった。

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