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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第4号

第26巻第4号 [宮崎県第4週 (1/22〜1/28) 全国第3週(1/15〜1/21)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第4週の発生動向

全数報告の感染症(4週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:クロイツフェルト・ヤコブ病1例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例、梅毒5例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第4週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は3,519人(定点当たり70.5)で、前週比102%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は974人(16.8)で、前週比105%と増加した。小林(25.0)、延岡(22.9)、日向(22.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【インフルエンザ】

報告数は1,732人(29.9)で、前週比107%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(19.2)の約1.6倍であった。中央(41.5)、宮崎市(37.3)、都城(36.4)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約8割を占めた。

【咽頭結膜熱】

報告数は101人(2.8)で、前週比160%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.52)の約5.4倍であった。中央(16.0)、小林(3.7)、宮崎市(3.4)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から5歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第4週でBA.2.86系統は約33%、XBB系統が約58%を占め、EG.5.1系統(XBB.1.9.2の子孫株)が約46%を占めた。

※BA.2.86系統はBA.2系統の亜系統で、スパイクタンパク質はBA.2系統に比較して30以上、XBB.1.5系統に比較して35以上のアミノ酸の違いがある。
「X」で始まる名前は遺伝子組換えで発生した系統に付けられる。
XBBはBJ.1(BA.2.10.1系統)/BM.1.1.1(BA.2.75.3系統)の組換え株である。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。

全国2024年第3週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比134%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱であった。

インフルエンザの報告数は87,318人(17.7)で前週比136%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(15.3)の約1.2倍であった。沖縄県(32.3)、宮崎県(27.8)、福岡県(25.9)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約7割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は60,268人(12.2)で前週比136%と増加した。福島県(19.0)、茨城県(18.3)、愛知県(17.3)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

インフルエンザ情報《県内第4週、全国第3週(再掲)》

県内第4週インフルエンザ発生動向

1月22日〜1月28日までの1週間で1,732人(29.9)の報告があった。前週比107%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(19.2)の約1.6倍であった。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

全国第3週インフルエンザ発生動向

1月15日〜1月21日までの1週間で87,318人(17.7)の報告があった。前週比136%と増加し、沖縄県(32.3)、宮崎県(27.8)、福岡県(25.9)からの報告が多かった。年齢群別では5歳未満が全体の17%、5-9歳が30%、10-14歳が21%、15-19歳が8%、20-59歳が19%、60歳以上が5%であった。

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