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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第5号

第26巻第5号 [宮崎県第5週 (1/29〜2/4) 全国第4週(1/22〜1/28)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第5週の発生動向

全数報告の感染症(5週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:報告なし。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:E型肝炎1例、つつが虫病1例。
  • 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症1例、梅毒4例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第5週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は4,122人(定点当たり80.9)で、前週比115%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患は咽頭結膜熱であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は1,038人(17.9)で、前週比107%と増加した。日向(28.2)、延岡(25.1)、小林(24.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約半数を占めた。

【インフルエンザ】

報告数は2,270人(39.1)で、前週比131%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(17.1)の約2.3倍であった。中央(71.0)、宮崎市(48.4)、日向(46.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約8割を占めた。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は216人(6.0)で、前週比105%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約3.0倍であった。日南(13.0)、中央(11.0)、宮崎市(8.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は5歳から6歳が全体の約3割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和6年2月5日までに検出)

細菌


ウイルス


新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第5週でBA.2.86系統は50%、XBB系統が50%を占め、EG.5.1系統(XBB.1.9.2の子孫株)が約21%を占めた。

※BA.2.86系統はBA.2系統の亜系統で、スパイクタンパク質はBA.2系統に比較して30以上、XBB.1.5系統に比較して35以上のアミノ酸の違いがある。
「X」で始まる名前は遺伝子組換えで発生した系統に付けられる。
XBBはBJ.1(BA.2.10.1系統)/BM.1.1.1(BA.2.75.3系統)の組換え株である。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。

全国2024年第4週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比109%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症及び手足口病で、減少した主な疾患は水痘であった。

インフルエンザの報告数は94,694人(19.2)で前週比108%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(15.7)の約1.2倍であった。福岡県(34.9)、沖縄県(31.8)、宮崎県(29.9)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は73,607人(14.9)で前週比122%と増加した。福島県(23.9)、愛知県(21.2)、茨城県(21.2)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約半数を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

インフルエンザ情報《県内第5週、全国第4週(再掲)》

県内第5週インフルエンザ発生動向

1月29日〜2月4日までの1週間で2,270人(39.1)の報告があった。前週比131%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(17.1)の約2.3倍であった。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

全国第4週インフルエンザ発生動向

1月22日〜1月28日までの1週間で94,694人(19.2)の報告があった。前週比108%と増加し、福岡県(34.9)、沖縄県(31.8)、宮崎県(29.9)からの報告が多かった。年齢群別では5歳未満が全体の14%、5-9歳が36%、10-14歳が26%、15-19歳が7%、20-59歳が14%、60歳以上が3%であった。

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