所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第6号

第26巻第6号 [宮崎県第6週 (2/5〜2/11) 全国第5週(1/29〜2/4)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第6週の発生動向

全数報告の感染症(6週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病1例。
  • 5類感染症:梅毒2例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第6週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は3,501人(定点当たり69.4)で、前週比86%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱で、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、感染性胃腸炎及び手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は786人(13.6)で、前週比76%と減少した。小林(30.5)、延岡(23.0)、中央(15.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約半数を占めた。

【インフルエンザ】

報告数は1,961人(33.8)で、前週比86%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(13.1)の約2.6倍であった。宮崎市(45.3)、延岡(38.0)、中央(37.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約9割を占めた。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は95人(2.6)で、前週比127%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.48)の約5.5倍であった。中央(13.0)、日南(5.7)、宮崎市(2.6)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の約7割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第6週でBA.2.86系統は70%、XBB系統が25%を占め、EG.5.1系統(XBB.1.9.2の子孫株)が20%を占めた。

※BA.2.86系統はBA.2系統の亜系統で、スパイクタンパク質はBA.2系統に比較して30以上、XBB.1.5系統に比較して35以上のアミノ酸の違いがある。
「X」で始まる名前は遺伝子組換えで発生した系統に付けられる。
XBBはBJ.1(BA.2.10.1系統)/BM.1.1.1(BA.2.75.3系統)の組換え株である。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。

全国2024年第5週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比109%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと手足口病で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱であった。

インフルエンザの報告数は111,501人(22.6)で前週比118%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(13.6)の約1.7倍であった。福岡県(57.4)、沖縄県(41.0)、佐賀県(40.3)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は79,605人(16.2)で前週比108%と増加した。石川県(24.5)、福島県(24.5)、愛知県(22.6)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2024年1月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は41人(3.2)で、前月比114%と増加した。また、昨年1月(1.9)の約1.7倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数26人(2.0)で、前月の約1.1倍、昨年1月の約1.7倍であった。20歳代から30歳代が全体の約7割を占めた。(男性7人・女性19人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数8人(0.62)で、前月の約1.6倍、昨年1月の約2.7倍であった。(男性1人・女性7人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数4人(0.31)で、前月及び昨年1月の4.0倍であった。(女性4人)
  • 淋菌感染症:報告数3人(0.23)で、前月の約0.4倍、昨年1月の約0.6倍であった。(男性2人・女性1人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,676人(4.8)で、前月比103%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,508人(2.6)で前月比102%、性器ヘルペスウイルス感染症814人(0.83)で前月比103%、尖圭コンジローマ502人(0.51)で前月比98%、淋菌感染症852人(0.87)で前月比107%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は23人(3.3)で、前月比121%と増加した。また、昨年1月(3.3)と同率であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数23人(3.3)で、前月の約1.2倍、昨年1月と同率であった。70歳以上が全体の約6割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,414人(3.0)で、前月比98%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,328人(2.8)で前月比98%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症80人(0.17)で前月比94%、薬剤耐性緑膿菌感染症6人(0.01)で前月比100%であった。

インフルエンザ情報《県内第6週、全国第5週(再掲)》

県内第6週インフルエンザ発生動向

2月5日〜2月11日までの1週間で1,961人(33.8)の報告があった。前週比86%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値*(13.1)の約2.6倍であった。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

全国第5週インフルエンザ発生動向

1月29日〜2月4日までの1週間で111,501人(22.6)の報告があった。前週比118%と増加し、福岡県(57.4)、沖縄県(41.0)、佐賀県(40.3)からの報告が多かった。年齢群別では5歳未満が全体の11%、5-9歳が37%、10-14歳が31%、15-19歳が7%、20-59歳が12%、60歳以上が2%であった。

PDFファイルダウンロード

バックナンバーはこちら


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930