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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第9号

第26巻第9号 [宮崎県第9週 (2/26〜3/3) 全国第8週(2/19〜2/25)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第9週の発生動向

全数報告の感染症(9週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核5例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:アメーバ赤痢1例、カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、侵襲性インフルエンザ菌感染症2例、梅毒4例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第9週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は1,784人(定点当たり38.2)で、前週比83%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症及び感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は363人(6.3)で、前週比78%と減少した。高千穂(11.0)、日向(8.7)、高鍋(8.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約4割を占めた。

【インフルエンザ】

報告数は844人(14.6)で、前週比72%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.3)の約3.4倍であった。延岡(20.3)、高鍋(19.7)、中央(19.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約9割を占めた。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は160人(4.4)で、前週比111%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約2.2倍であった。日南(6.7)、都城(6.0)、宮崎市(5.6)保健所からの報告が多く、年齢群別は5歳から7歳が全体の約4割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和6年3月4日までに検出)

細菌


ウイルス


新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第8〜9週でBA.2.86系統が約68%を占め、JN.1系統(BA.2.86.1の子孫株)は約26%を占めた。

※BA.2.86系統はBA.2系統の亜系統で、スパイクタンパク質はBA.2系統に比較して30以上、XBB.1.5系統に比較して35以上のアミノ酸の違いがある。
「X」で始まる名前は遺伝子組換えで発生した系統に付けられる。
XBBはBJ.1(BA.2.10.1系統)/BM.1.1.1(BA.2.75.3系統)の組換え株である。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。

全国2024年第8週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比85%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患はインフルエンザと新型コロナウイルス感染症であった。

インフルエンザの報告数は82,741人(16.8)で前週比81%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.3)の約3.2倍であった。石川県(24.9)、埼玉県(24.4)、北海道(24.2)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は39,124人(7.9)で前週比78%と減少した。宮城県(12.0)、茨城県(11.7)、岩手県(11.6)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

インフルエンザ情報《県内第9週、全国第8週(再掲)》

県内第9週インフルエンザ発生動向

2月26日〜3月3日までの1週間で844人(14.6)の報告があった。前週比72%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値*(4.3)の約3.4倍であった。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

全国第8週インフルエンザ発生動向

2月19日〜2月25日までの1週間で82,741人(16.8)の報告があった。前週比81%と減少し、石川県(24.9)、埼玉県(24.4)、北海道(24.2)からの報告が多かった。年齢群別では5歳未満が全体の12%、5-9歳が40%、10-14歳が30%、15-19歳が6%、20-59歳が11%、60歳以上が1%であった。

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