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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第10号

第26巻第10号 [宮崎県第10週 (3/4〜3/10) 全国第9週(2/26〜3/3)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第10週の発生動向

全数報告の感染症(10週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核1例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:梅毒2例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第10週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は1,863人(定点当たり39.7)で、前週比104%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は特になかった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は401人(6.9)で、前週比110%と増加した。高千穂(15.5)、小林(10.5)、日南(9.4)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約6割を占めた。

【インフルエンザ】

報告数は845人(14.6)で、前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(3.1)の約4.8倍であった。延岡(29.4)、中央(23.5)、高鍋(20.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約9割を占めた。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は200人(5.6)で、前週比125%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.9)の約2.9倍であった。延岡(9.0)、宮崎市(7.3)、都城(6.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は4歳から6歳が全体の約4割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2024年第9週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比91%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症と咽頭結膜熱で、減少した主な疾患はインフルエンザと新型コロナウイルス感染症であった。

インフルエンザの報告数は68,883人(14.0)で前週比83%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.4)の約3.2倍であった。北海道(27.4)、石川県(24.9)、山形県(20.5)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は34,488人(7.0)で前週比88%と減少した。宮城県(13.2)、新潟県(12.9)、山形県(12.3)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2024年2月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は42人(3.2)で、前月比102%とほぼ横ばいであった。また、昨年2月(2.1)の約1.6倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数26人(2.0)で、前月と同率、昨年2月の約1.7倍であった。20歳代から30歳代が全体の約8割を占めた。(男性10人・女性16人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数5人(0.38)で、前月の約0.6倍、昨年2月の約0.7倍であった。(男性1人・女性4人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数4人(0.31)で、前月と同率、昨年2月の4.0倍であった。(女性4人)
  • 淋菌感染症:報告数7人(0.54)で、前月の約2.3倍、昨年2月の約1.8倍であった。(男性2人・女性5人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,323人(4.4)で、前月比93%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,346人(2.4)で前月比93%、性器ヘルペスウイルス感染症743人(0.76)で前月比92%、尖圭コンジローマ487人(0.50)で前月比98%、淋菌感染症747人(0.76)で前月比87%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は18人(2.6)で、前月比78%と減少した。また、昨年2月(3.4)の約0.8倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数17人(2.4)で、前月及び昨年2月の約0.7倍であった。70歳以上が全体の約7割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告数1人(0.14)であった。(前月及び昨年2月報告なし)
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,406人(2.9)で、前月比99%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,325人(2.8)で前月比100%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症74人(0.15)で前月比88%、薬剤耐性緑膿菌感染症7人(0.01)で前月比100%であった。

インフルエンザ情報《県内第10週、全国第9週(再掲)》

県内第10週インフルエンザ発生動向

3月4日〜3月10日までの1週間で845人(14.6)の報告があった。前週比100%と横ばいで、例年同時期の定点当たり平均値*(3.1)の約4.8倍であった。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

全国第9週インフルエンザ発生動向

2月26日〜3月3日までの1週間で68,883人(14.0)の報告があった。前週比83%と減少し、北海道(27.4)、石川県(24.9)、山形県(20.5)からの報告が多かった。年齢群別では5歳未満が全体の13%、5-9歳が40%、10-14歳が29%、15-19歳が6%、20-59歳が11%、60歳以上が1%であった。

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