所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第15号

第26巻第15号 [宮崎県第15週 (4/8〜4/14) 全国第14週(4/1〜4/7)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第15週の発生動向

トピックス
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
    (全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所管内からあった。患者は70歳代の女性で、ダニの刺し口があった。県内での報告は、累計110例となった。
全数報告の感染症(15週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:E型肝炎1例、重症熱性血小板減少症候群1例、日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:侵襲性インフルエンザ菌感染症1例、梅毒4例、百日咳4例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第15週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は801人(定点当たり19.8)で、前週比92%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患はインフルエンザと新型コロナウイルス感染症であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は188人(3.2)で、前週比72%と減少した。延岡(5.4)、高千穂(4.5)・中央(4.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が約3割を占めた。

【インフルエンザ】

報告数は99人(1.7)で、前週比48%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.62)の約2.7倍であった。日南(3.0)、宮崎市(2.4)、都城(2.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和6年4月15日までに検出)

細菌

報告なし

ウイルス


全国2024年第14週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比71%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症及びA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザの報告数は25,106人(5.1)で前週比46%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.96)の約5.3倍であった。山形県(11.5)、新潟県(10.3)、愛媛県(9.7)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約7割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は20,968人(4.3)で前週比84%と減少した。秋田県(10.8)、岩手県(9.0)・宮城県(9.0)からの報告が多く、年齢群別では20歳未満が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2024年3月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は24人(1.9)で、前月比57%と減少した。また、昨年3月(3.2)の約0.6倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数11人(0.9)で、前月の約0.4倍、昨年3月の約0.5倍であった。20歳代が全体の約6割を占めた。(男性4人・女性7人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数5人(0.38)で、前月と同率、昨年3月の約0.6倍であった。(女性5人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数2人(0.15)で、前月の0.5倍、昨年3月の0.4倍であった。(女性2人)
  • 淋菌感染症:報告数6人(0.46)で、前月の約0.9倍、昨年3月の1.5倍であった。(男性4人・女性2人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,512人(4.6)で、前月比104%とほぼ横ばいだった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,466人(2.5)で前月比105%、性器ヘルペスウイルス感染症807人(0.82)で前月比108%、尖圭コンジローマ500人(0.51)で前月比102%、淋菌感染症739人(0.75)で前月比99%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は23人(3.3)で、前月比128%と増加した。また、昨年3月(2.4)の約1.4倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数23人(3.3)で、前月及び昨年3月の約1.4倍であった。70歳以上が全体の約7割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,416人(3.0)で、前月比101%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,352人(2.8)で前月比102%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症60人(0.13)で前月比87%、薬剤耐性緑膿菌感染症4人(0.01)で前月比100%であった。

新型コロナウイルス感染症情報《県内第15週、全国第14週(再掲)》

県内第15週新型コロナウイルス感染症発生動向

4月8日〜4月14日までの1週間で188人(3.2)の報告があった。前週比72%と減少し、延岡(5.4)、高千穂(4.5)、中央(4.5)保健所管内からの報告が多かった。

全国第14週新型コロナウイルス感染症発生動向

4月1日〜4月7日までの1週間で20,968人(4.3)の報告があった。前週比84%と減少し、秋田県(10.8)、宮城県(9.0)、岩手県(9.0)からの報告が多かった。年齢群別では20歳未満が全体の約3割を占めた。

PDFファイルダウンロード

バックナンバーはこちら


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930