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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2025年第18号

第27巻第18号 [宮崎県第18週(4/28〜5/4) 全国第17週(4/21〜4/27)]


宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和7年第18週(ARIのみ第17週)の発生動向

トピックス
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)
    宮崎市保健所管内から報告があった。患者は70歳代の女性で、ダニの刺し口があった。県内での報告は、累計119例となった。


全数報告の感染症(18週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:報告なし。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例、日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:梅毒3例、百日咳73例。

全数把握対象疾患累積報告数(2025年 第1週〜第18週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・第18週の定点医療機関からの報告総数(急性呼吸器感染症除く)は300人(定点当たり19.6)で、前週比86%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱で、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、感染性胃腸炎であった。また、第17週の急性呼吸器感染症の報告総数は1,475人(定点あたり52.7)で、前週比84%と減少した。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は33人(2.2)で、前週比103%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(2.5)の約0.9倍であった。年齢群別は4歳から6歳が全体の約4割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は167人(11.1)で、前週比89%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.2)の約1.2倍であった。年齢群別は1歳から7歳が全体の約7割を占めた。

*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:報告数は1例(定点当たり0.1)で、延岡保健所から報告があった。年齢は0〜4歳であった。

○感染性胃腸炎(ロタウイルス):報告数は3例(定点当たり0.4)で、宮崎市、延岡、高鍋(各1例)保健所から報告があった。年齢は0〜4歳が2例、5〜9歳が1例で、病原体の群別はいずれも不明であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2025年第17週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数(急性呼吸器感染症除く)は前週比98%とほぼ横ばいであった。急性呼吸器感染症の報告数は前週比110%と増加した。

新型コロナウイルス感染症の報告数は5,360人(1.4)であった。新潟県(3.1)、山梨県(2.7)、山形県(2.6)からの報告が多く、年齢群別では60歳以上が全体の約3割、15歳未満が全体の約2割を占めた。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は6,672人(2.8)であった。例年同時期の定点当たり平均値*(2.4)の約1.2倍であった。富山県(5.3)、茨城県(4.9)、埼玉県(4.6)、北海道(4.6)、栃木県(4.6)からの報告が多く、年齢群別では4歳から7歳が全体の約半数を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は19,774人(8.4)であった。例年同時期の定点当たり平均値*(6.1)の約1.4倍であった。愛媛県(17.4)、大分県(15.4)、香川県(12.5)、宮崎県(12.5)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約2割を占めた。

* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

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