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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2017年第2号

第19巻2号[宮崎県第2週(1/9〜1/15)全国第1週(1/2〜1/8)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第2週の発生動向

トピックス
  • インフルエンザ(定点把握の対象となる疾患)の第2週(1/9〜1/15)の定点当たりの報告数は17.0と、今シーズン初めて流行注意報基準値(10.0)を上まわりました。昨シーズンと比較して2週早くなっています。詳細後述。
全数報告の感染症(1週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:E型肝炎1例、つつが虫病3例。
  • 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2017年第1週〜2週) 

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は1,750人(定点当たり39.1)で、前週比127%と増加した(年始含む)。前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱と水痘であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】
報告数は1,003人(17.0)で、前週比180%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(21.0)の約0.8倍であった。日向(36.0)、延岡(20.3)、日南(18.8)保健所からの報告が多く、年齢別は別グラフに示す。

【感染性胃腸炎】
報告数は549人(15.3)で、前週比128%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(12.6)の約1.2倍であった。日南(41.0)、小林(22.7)、都城(19.0)保健所からの報告が多く、年齢別は別グラフに示す。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

マイコプラズマ肺炎:延岡、高鍋、日向(各1例)保健所から報告があった。いずれも5〜9歳であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成29年1月16日までに検出)

細菌

○発熱、皮下硬結、接種部位の発赤を呈した0〜4歳の女児からMycobacterium bovis BCGが検出された。Mycobacterium bovis BCGは、ワクチンとして用いられている菌株であるが、そのほかの結核菌群との鑑別は同定キットなどでは難しく、PCR法が有用である。BCG接種による副反応と結核菌群による感染症では似た症状を呈する場合もあるが、治療方針や予後が異なるため、早期にBCG菌とそのほかの結核菌群を鑑別することは重要である。

ウイルス

○喘息性気管支炎と診断された乳児からヒトメタニューモウイルスが検出された。ヒトメタニューモウイルスの感染は母親からの移行抗体が消失する生後6ヶ月くらいから始まり、2歳までに約半数が、10歳までにほぼ全員が感染し、大人になるにつれて何回も感染を繰り返すうちに徐々に免疫がついてくる。症状は一般的に軽症であるが、まれに脳炎・脳症を起こすこともある。

○乳児2名、幼児1名からライノウイルスが検出された。急性の呼吸器系感染症の約半数はライノウイルスによると考えられているが、ライノウイルスに感染しても症状は軽く、一般には数日で軽快する。また、ライノウイルス感染者の約1/3は不顕性感染であることが知られている。一方で、小児の喘鳴や喘息増悪の6割から7割にライノウイルスが関与すると言われており、感染率も乳幼児・小児で高く、年齢が高くなるにつれて低くなることから乳幼児・小児は特に注意が必要である。

全国2017年第1週の発生動向

全数報告の感染症(全国第1週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比88%と減少した(年末年始を含む)。前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎であった。

インフルエンザの報告数は52,082人(10.6)で前週比124%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(8.8)の約1.2倍であった。岐阜県(19.9)、秋田県(18.3)、愛知県(18.3)からの報告が多く、年齢別では5歳未満が全体の約2割を占めた。

流行性耳下腺炎の報告数は2,608人(0.83)で前週比115%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.47)の約1.8倍であった。新潟県(4.3)、山口県(2.8)、和歌山県(2.5)からの報告が多く、年齢別では4〜6歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向<2016年12月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は38人(2.9)で、前月比131%と増加した。また、昨年12月(2.2)の約1.3倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数20人(1.5)で、前月(1.3)の約1.2倍、昨年12月(1.2)の約1.3倍であった。20歳代が全体の半数を占めた。(男性10人・女性10人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数4人(0.31)で、前月(0.38)の0.8倍、昨年12月(0.54)の約0.6倍であった。(女性4人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数4人(0.31)で、前月(0.15)の2.0倍、昨年12月(0.15)の2.0倍であった。(男性1人、女性3人)
  • 淋菌感染症:報告数10人(0.77)で、前月(0.38)の2.0倍、昨年12月(0.31)の2.5倍であった。(男性10人)

【全国】定点医療機関総数:983
定点医療機関からの報告総数は3,704人(3.8)で、前月比98%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症1,927人(2.0)で前月比99%、性器ヘルペスウイルス感染症754人(0.77)で前月比104%、尖圭コンジローマ411人(0.42)で前月比91%、淋菌感染症612人(0.62)で前月比93%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は8人(1.1)で前月比38%と減少した。また、昨年12月(2.7)の約0.4倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数8人(1.1)で、前月の0.4倍、昨年12月(2.4)の約0.5倍であった。70歳以上が全体の約8割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:475
定点医療機関からの報告総数は1,499人(3.2)で、前月比100%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,316人(2.8)で前月比99%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症164人(0.35)で前月比106%、薬剤耐性緑膿菌感染症19人(0.04)で前月比200%であった。

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