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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2016年第23号

第18巻24号[宮崎県第24週(6/13〜6/19)全国第23週(6/6〜6/12)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第24週の発生動向

全数報告の感染症(24週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:アメーバ赤痢2例、急性脳炎1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2016年第1週〜24週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は751人(定点当たり24.5)で、前週比106%とやや増加した。前週に比べ増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と水痘であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【伝染性紅斑】
報告数は47人(1.3)で、前週比142%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.67)の約2.0倍であった。小林(3.7)、中央(2.0)保健所からの報告が多く、年齢別では6歳が全体の約2割を占めた。

【流行性耳下腺炎】
報告数は123人(3.4)で、前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(0.75)の約4.6倍であった。日向(9.0)、小林(8.3)、延岡(7.8)保健所からの報告が多く、年齢別では3〜4歳が全体の約3割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○無菌性髄膜炎:延岡保健所から2 例、都城保健所から1例報告があった。0〜4歳が1例、5〜9歳が2例であった。
○マイコプラズマ肺炎:宮崎市保健所、高鍋保健所から3例ずつ報告があった。0〜4歳、5〜9歳、10歳代が2例ずつであった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成28年6月20日までに検出)

細菌

60代後半女性の血液からSalmonella Enteritidisが検出された。S. Enteritidisは2010年以前、県内で最も多く分離される血清型であったが、2011年以降は年に数株しか分離されていない。また、国内におけるサルモネラ属菌による食中毒は発生件数、患者数ともに減少傾向にあるが、依然として死亡事例や大規模事例も発生している。今後、気温の上昇とともに食中毒が多発する季節になることから、家庭内・外問わず食品の衛生管理には十分注意していく必要がある。

ウイルス

パレコウイルス感染症の成人からパレコウイルス3型が検出された。パレコウイルス感染症は乳幼児に多くみられ、主に呼吸器症状、胃腸炎、発疹症などの原因となる。また乳児では敗血症や脳炎といった重篤な症状を起こすことが知られている。成人疾患との関連では、2012年に山形県衛生研究所らのグループが世界で初めて報告している。成人の多くは不顕性感染であるが、山形県衛生研究所が発行している衛研ニュース(June 10.2014、No172)によると、筋痛症を発症した成人からパレコウイルス3型が検出され、乳幼児を介した感染が推測されると記載されている。成人での報告は少ないことから、今後、症例が増えれば感染経路等も明らかになってくると思われる。

全国2016年第23週の発生動向

全数報告の感染症(全国第23週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比104%とほぼ横ばいであった。前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病とヘルパンギーナであった。減少した主な疾患はインフルエンザと流行性耳下腺炎であった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は9,960 人(3.2)で前週比108%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.7)の約1.2 倍であった。山形県(5.4)、北海道(5.1)、千葉県(4.9)からの報告が多く、年齢別では4〜5歳が全体の約3 割を占めた。

流行性耳下腺炎の報告数は2,978 人(0.94)で前週比85%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.52)の約1.8倍であった。宮崎県(3.4)、山形県(2.2)、鹿児島県(1.9)からの報告が多く、年齢別では4〜5歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値


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