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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2024年第29号

第26巻第29号 [宮崎県第29週 (7/15〜7/21) 全国第28週(7/8〜7/14)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和6年第29週の発生動向

全数報告の感染症(29週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核8例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:梅毒2例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第29週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は2,434人(定点当たり50.1)で、前週比91%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はRSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病及びヘルパンギーナであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は1,724人(29.7)で、前週比101%とほぼ横ばいであった。延岡(55.9)、中央(40.0)、高千穂(34.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約4割を占めた。

【RSウイルス感染症】

報告数は169人(4.7)で、前週比67%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.5)の約3.1倍であった。中央(12.0)、宮崎市(7.9)、日南(6.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は3歳以下が全体の約9割を占めた。

【手足口病】

報告数は113人(3.1)で、前週比74%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.6)の約2倍であった。日向(5.5)、都城(4.2)、中央(4.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:宮崎市保健所から報告があり、年齢は10〜14歳であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和6年7月22日までに検出)

細菌

報告なし

ウイルス

○下気道炎の症状を呈する患者2名からParainfluenza virus 3が検出された。ヒトパラインフルエンザウイルス(human parainfluenza virus: HPIV)は小児の急性呼吸器感染症の原因ウイルスの1つであり, HPIV1型からHPIV4型の4つの型に分類される。
HPIV3型は伝播力が強く, 毎年初夏〜秋にかけて検出報告が増加する傾向にある。飛沫感染により伝播し, 2〜6日の潜伏期を経て発熱, 咳, 上気道炎などを引き起こす。

新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第29週でKP.3.3系統が75%、KP.3.2系統が約19%を占めている。

※KP系統はJN.1.11.1の子孫株で、現在、日本、欧米で流行している。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。

全国2024年第28週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比115%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。

新型コロナウイルス感染症の報告数は55,072人(11.2)で前週比139%と増加した。鹿児島県(31.8)、佐賀県(29.5)、宮崎県(29.3)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。

RSウイルス感染症の報告数は5,763人(1.8)で前週比114%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.2)の約0.9倍であった。宮崎県(7.1)、長崎県(6.3)、佐賀県(6.3)、鹿児島県(5.6)からの報告が多く、年齢群別では3歳以下が全体の約9割を占めた。

手足口病の報告数は41,885人(13.3)で前週比116%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(3.0)の約4.5倍であった。三重県(33.7)、富山県(21.9)、埼玉県(21.8)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約7割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

新型コロナウイルス感染症情報《県内第29週、全国第28週(再掲)》

県内第29週新型コロナウイルス感染症発生動向

7月15日〜7月21日までの1週間で1,724人(29.7)の報告があった。前週比101%とほぼ横ばいで、延岡(55.9)、中央(40.0)、高千穂(34.0)保健所管内からの報告が多かった。

全国第28週新型コロナウイルス感染症発生動向

7月8日〜7月14日までの1週間で55,072人(11.2)の報告があった。前週比139%と増加し、鹿児島県(31.8)、佐賀県(29.5)、宮崎県(29.3)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約2割を占めた。

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