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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2015年22号

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が流行しています。(5月25日〜31日)

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数が3週連続で増加しています。地域別では延岡市や日南市周辺で流行しており、年齢別では4歳から6歳の子どもからの報告が全体の約半数を占めています。

この感染症は、患者のくしゃみや咳のしぶきを吸い込んだり、菌で汚染された手で鼻や口の粘膜に触れることにより感染します。家庭内や学校等の集団生活の場は、感染リスクが高く注意が必要です。感染すると2〜5日の潜伏期間を経て、発熱、全身倦怠感、喉の痛み(咽頭痛)等の症状が出ます。喉に黄色の浸出液がみられたり、舌に赤いぶつぶつ(苺舌)がみられることがあります。風邪とは違い、咳や鼻水がほとんどないのも特徴です。まれに合併症として、中耳炎や肺炎、糸球体腎炎等を引き起こします。

予防には、症状のある人との接触を避けることが最も重要です。看病する時はマスクを着用しましょう。また、手洗いうがいを徹底し、タオルは共有しないようにしましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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