A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が増加しています。(4月11日〜17日)
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数が前週の1.8倍と増加しています。地域別では綾町や日南市、日向市周辺で流行しており、年齢別では3歳から5歳の子どもからの報告が全体の約6割を占めています。
この感染症は、患者のくしゃみや咳のしぶきを吸い込むことによる飛沫感染や、菌で汚染された手で鼻や口の粘膜に触れることによる接触感染が主な感染経路です。人との接触の機会が増加すると感染しやすく、家庭内や学校等の集団生活の場は注意が必要です。感染すると2〜5日の潜伏期間を経て、発熱、全身倦怠感、喉の痛み(咽頭痛)等の症状が出ます。体や手足に小さな発疹がみられたり、舌に赤いぶつぶつ(苺舌)がみられることもあります。治療は抗生物質による治療を行います。腎炎などの合併症を防ぐため、症状が改善しても主治医に指示された期間は薬を飲むことが大切です。食事をとる際には、のどに刺激の強いものは避け、なるべくのどごしがよく、消化のよい食べ物を選びましょう。食べるのがつらいような場合は、水分だけでもしっかり摂るよう心がけてください。
予防には、症状のある人との接触を避けることが最も重要です。マスクの着用や手洗いうがいを徹底し、タオルは共有しないようにしましょう。