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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2016年21号

手足口病に注意しましょう。(5月23日〜5月29日)

手足口病の報告が3週連続増加しています。特に、日向市、国富町周辺からの報告が多いようです。手足口病は3歳以下の子どもを中心に毎年4月中旬から徐々に増え始め、7月〜8月に流行のピークを迎える感染症です。

感染すると、3〜5日の潜伏期間を経て口の中や手のひら、足、おしり等に白っぽい水ぶくれができます。また、熱は出てもあまり高くならないことが多いと言われています。ほとんどの場合、3日から1週間程度で軽快しますが、乳幼児や免疫力が低下している場合は脳炎や髄膜炎などの合併症を引き起こすことがあります。また、原因となるウイルスには、いくつかの型があるため繰り返し感染することもあります。

手足口病には有効なワクチンはないため、感染対策が大切です。患者の唾液や便にふくまれるウイルスが、手等を介して口や眼の粘膜から体に入り感染するため、予防には手洗いの徹底が効果的です。症状がなくても便中にウイルスが含まれていることがあります。こまめな手洗いを心がけましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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