マイコプラズマ肺炎に気をつけましょう。(5月30日〜6月5日)
県内でマイコプラズマ肺炎の報告が12例ありました。この感染症は「肺炎マイコプラズマ」という病原体が原因で、患者として報告されるもののうち、多くは10歳未満のこどもです。1年を通して報告がみられますが、今年は例年より報告数が多くなっています。
感染すると、2〜3週間の潜伏期間を経て、発熱や全身のだるさ、頭痛、咳などの症状がみられます。咳は長引くことが多く、熱が下がった後も3〜4週間続くことがあります。感染力はそこまで強くないといわれていますが、家庭や保育施設等での集団感染事例の報告があるため注意が必要です。
患者さんの咳やくしゃみのしぶきを吸い込んだり、病原体が付着したタオル等を介して感染します。予防は通常の風邪対策と同様で、こまめな手洗いや咳エチケットがすすめられています。咳やくしゃみをするときにはティッシュ等で鼻を覆い、ティッシュはすぐにゴミ箱へ捨てましょう。咳の症状がある時には、マスクを着用しましょう。手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。