ヘルパンギーナに注意しましょう。(6月6日〜12日)
ヘルパンギーナの報告数が前週の約2.4倍と増加し、3週連続増加しています。特に日向市や延岡市周辺からの報告が多く、年齢別では1歳のこどもからの報告が全体の約半数を占めています。例年7月に流行のピークを迎えるので、今後も注意しましょう。
ヘルパンギーナは、乳幼児を中心に夏季に流行するエンテロウイルス属による感染症です。2〜4日間の潜伏期間があり、発症すると突然の発熱、喉の痛み、口の粘膜の水ぶくれなどの症状がみられます。水ぶくれは周りが赤っぽく2ミリメートル程度の大きさで、破れると痛みを伴います。食べ物は軟らかく、味の薄いものを与えるようにしましょう。また、高熱による脱水症状を予防するために水分補給をこまめに行いましょう。
エンテロウイルス属は、人間の腸管で増える性質があり、症状が治まった後も2〜4週間程度、便からウイルスが検出されることがあります。おむつの処理をするときは使い捨ての手袋を使用したり、トイレの後は必ず手洗いを行うなど二次感染の予防に努めましょう。