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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2016年29号

腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう。(7月18日〜24日)

県内で腸管出血性大腸菌感染症の報告が2例ありました。この感染症は1年を通してみられますが、例年夏に報告数が増加します。

感染すると、嘔吐、腹痛、激しい下痢、血便などの症状がみられます。乳幼児ではまれに、溶血性尿毒症症候群(HUS)という意識障害を伴う重い合併症を引き起こすことがあります。
この感染症は加熱不十分な肉を食べたり、患者の便に含まれる菌が手やタオルを介して口に入ることで感染します。また、動物とのふれあいからの感染事例も報告がありますので、動物に触れた後は必ず手洗いを行いましょう。

原因菌は十分な加熱により殺菌できます。加熱の目安は食べ物の中心部温度が75度で1分間以上です。電子レンジで調理する時も、食品全体をむらなく75度で1分間以上加熱すれば、菌は死滅します。しかし、食べ物を単に温めるだけでは菌は死滅しないので、調理時間に気を付け、熱の伝わりにくい物は時々かき混ぜることも必要です。また、菌が付着しないよう、包丁やまな板は肉用・魚用・野菜用と別々にそろえて使い分けると更に安全です。


宮崎県衛生環境研究所
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