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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2017年22号

手足口病が警報レベルを超えました。(5月29日〜6月4日)

手足口病の報告が4週連続増加し、定点あたりの報告数が5.2と流行警報レベル開始基準値(5.0)を超えました。流行警報レベルを超えるのは、前回流行警報レベルを超えた2015年より3週間早く、特に、国富町、日向市、都城市周辺からの報告が多くなっています。また、年齢は1〜2歳が全体の約7割を占めています。

手足口病は5歳以下の子どもを中心に例年4月から徐々に増え始め、7月〜8月に流行のピークを迎える感染症です。患者の唾液や便にふくまれるウイルスが、手等を介して体に入ることで感染し、症状は、口の中や手のひら等に白っぽい水ぶくれができます。熱は高くならないことが多いですが、まれに脳炎や髄膜炎などの合併症を引き起こすことがありますので、頭痛や嘔吐、高熱などの症状には注意が必要です。

なお、手足口病には有効なワクチンはなく、予防には手洗いが効果的です。手洗いは20秒以上時間をかけて、石けんをしっかり泡立て、爪の根元や指の間、手のひらのしわまで洗うように心がけましょう。


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