腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう。(7月17日〜23日)
県内で腸管出血性大腸菌感染症の報告が1例ありました。この感染症は1年を通してみられますが、例年夏に報告数が増加します。年齢別では、昨年成人からの報告が多い状況でしたが、過去に保育所での集団発生の例もありますので十分注意しましょう。
腸管出血性大腸菌感染症に感染すると、発熱や嘔吐、激しい腹痛・下痢、血便などの症状がみられます。抵抗力の低い子どもや高齢者は、溶血性尿毒症症候群(HUS)という意識障害を伴う重い合併症を引き起こすことがあります。加熱不十分な肉を食べたり、患者の便に含まれる菌が手やタオルを介して口に入ることにより感染しますので、食材を十分加熱したり、タオルの共用を避けて予防しましょう。
原因菌は加熱により殺菌できます。加熱の目安は食材の中心温度が75度で1分間以上となっています。電子レンジで調理する時も、食品全体をむらなく75度で1分間以上加熱しましょう。また、菌が付着しないよう、箸やまな板、包丁を使い分けるようにしましょう。