感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)に注意しましょう。(2月26日〜3月4日)
ロタウイルスを原因とする感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)の報告が続いています。例年冬から春にかけて流行しますので、これからも注意が必要です。
ロタウイルスに感染すると、2〜4日の潜伏期間の後、水のような下痢や嘔吐が繰り返し起こります。発熱や腹部の不快感などもよくみられます。通常1〜2週間で自然に治癒しますが、乳幼児は激しい症状が出ることが多く、脱水症状を引き起こしやすいため、ぐったりしている場合にはすぐに医療機関を受診しましょう。5歳までにほぼすべての子どもが感染するといわれ、大人は何度も感染しているためほとんどの場合症状が出ません。
予防にはおむつや嘔吐物の適切な処理、こまめな手洗いが重要です。使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用しておむつ、嘔吐物を処理し、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。また、ロタウイルスは次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)が効果的ですので、適切な濃度に薄めて汚れた床や衣類を消毒しましょう。