手足口病が更に増加しています。(4月2日〜4月8日)
手足口病の報告数が前週の約1.3倍に増加しています。手足口病は夏に流行のピークを迎える感染症ですが、定点あたりの報告数が、例年同時期と比較して高い状態が続いています。
手足口病は、患者さんの咳やくしゃみの飛沫や便に含まれるウイルスが、手指やタオルを介して口に入ることにより感染します。感染すると熱は出ないか出ても高熱にならないことが多く、口の中や舌、手や足に水ぶくれができます。口の中の水ぶくれの痛みで食事や水分が充分にとれなくなる場合があるので、味が薄く、刺激の弱いものを食べさせるようにしましょう。まれに髄膜炎や心筋炎などの合併症を起こし重症化することがあります。高熱が続く、水分がとれない、ぐったりするなどの症状が出たときにはすぐに医療機関を受診しましょう。
予防には、マスクの着用が有効です。また、おむつの処理やトイレの後には石けんでの手洗いを徹底しましょう。その際、タオルの共用は避けましょう。