手足口病が継続して流行しています。(5月21日〜5月27日)
手足口病の報告が多い状態が続いています。例年夏に流行のピークを迎えるため、これからも注意が必要です。特に延岡・小林・日向保健所管内からの報告が多く、年齢別では、1歳から4歳の乳幼児の報告が全体の約8割を占めています。
手足口病は、患者の唾液や便に含まれるウイルスが、手などを介して体に入ることにより感染します。症状としては、3〜5日の潜伏期間を経て口の中や手のひら、足の裏などに白っぽい水ぶくれができます。熱は出てもあまり高くならないことが多いですが、乳幼児や免疫力が低下している場合は脳炎や髄膜炎などの合併症を引き起こすこともあります。
有効なワクチンはなく、予防には手洗いが効果的です。20秒以上時間をかけて、石けんを泡立て、爪の付け根や指の間、手のひらのしわまで洗うように心がけましょう。また、治った後も便中にウイルスが含まれていることがあるため、トイレの後やおむつの処理後は特に気を付けましょう。