A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が増加しています。(2月25日〜3月3日)
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数が前週の1.2倍に増加しています。特に、延岡、高鍋保健所管内からの報告が多く、年齢別では3歳から6歳の子どもの報告が全体の約6割を占めています。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、患者のくしゃみや咳などのしぶきに含まれる菌を吸い込んだり、手指を介して体の中に入ることで感染します。家庭内や学校などの集団生活の場は注意が必要です。予防には、マスクの着用や手洗いうがいの徹底が大事です。また、タオルの共用は避けましょう。
感染すると高熱やのどの痛み、全身倦怠感などの症状がみられ、ときには吐き気や嘔吐を伴うこともあります。手足にかゆみを伴う小さな発疹がでたり、舌に赤いぶつぶつ(イチゴ舌)ができたりすることもあります。抗生物質による治療を行いますが、中耳炎や肺炎、腎炎などの合併症を防ぐために、主治医に指示された期間は薬を飲むことが大切です。