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宮崎県感染症情報センター

宮崎県令和元年第26週号

腸管出血性大腸菌感染症の報告がありました。(6月24日〜6月30日)

県内の教育・保育施設において腸管出血性大腸菌感染症の集団発生事例の報告がありました。年間を通して報告されますが、夏に増加する傾向がありますので注意しましょう。

この感染症は菌に汚染された食材を食べたり、患者の便等に含まれる菌が手やものを介して口に入ったりすることにより感染します。少ない菌量でも感染してしまうため、家族内や保育施設で集団感染が起きやすく、注意が必要です。激しい下痢や嘔吐、血便、腹痛、発熱などの症状があり、免疫力が弱い乳幼児や高齢者では重症化して、頭痛や意識障害、けいれんなどの症状があらわれることもあります。

原因菌は加熱や消毒薬に弱く、意識的に予防することができます。予防には手洗いが重要です。オムツ交換やトイレの後、食事や調理の前には石けんで十分に手を洗いましょう。また、菌が目には見えないことを意識し料理を行うことも必要です。生肉を扱った後は他の食材や器具に触る前に手を洗い、調理するときは食材の中心部まで十分熱を通しましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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