腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう。(7月6日〜7月12日)
腸管出血性大腸菌感染症の報告が続いています。夏に増加する傾向がありますので、これからの季節注意が必要な感染症です。
この感染症は、感染しても症状が出ない場合もありますが、激しい下痢や嘔吐、血便、腹痛、発熱などの症状を引き起こし、溶血性尿毒症症候群(HUS)などの重症な合併症を発症する場合もあります。
加熱不十分な肉を食べたり、手やものを介して口に入ったりすることにより感染し、少ない菌量でも感染してしまうため、集団感染が起きやすく、注意が必要です。
感染を予防するには、「菌をつけない、増やさない、やっつける」の3つが大切です。原因菌は加熱や消毒薬に弱いため、生肉を扱った後の器具の洗浄、石けんを用いたこまめな手洗い、十分な加熱調理を心がけ予防に努めましょう。