宮崎県季刊誌「Jaja」じゃじゃ

 

Jajaバックナンバー

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海の魅力を発信する波旅プロジェクト

宮崎の海は、マリンスポーツのパラダイス

リアス式海岸が連続する県北部の日豊海岸から、南国らしい明るい海が開ける日南海岸まで、総延長約400kmの変化に富んだ海岸線。澄んだ水と太陽を求めて多くの人が訪れる宮崎の海は、マリンスポーツのパラダイスだ。

宮崎サーフィン界の大ベテランで、数々の大会で優勝歴のある押川福繁さんによると、宮崎のサーフポイントのルーツは日向市の金ヶ浜で、始まりは1965年頃ではないかという。これは日本サーフィン連盟の結成と同じ年で、宮崎の海はサーフィンの草創期から知られていたことになる。サーフポイントしての宮崎の魅力は、日向灘から安定した波が寄せることに加えて、県内各地に多くのポイントがあり、初心者から上級者まで楽しめる幅の広さにある。

波を楽しむサーファー

そんな宮崎の海にひかれて全国からサーファーが訪れるようになって久しいが、近年では、サーフィンを楽しむために県外から移住してくる人も増えてきた。宮崎の物価の安さや季候の良さ、人情の厚さも、「サーフィン移住」を後押ししているようだ。

『波旅宮崎』は、全国に知られるサーフィンをはじめ、ダイビングやフィッシングなど、宮崎の海を存分に楽しんでもらうために、宮崎県が取り組んでいるプロジェクト。南国らしい明るい水色をたたえる海辺で、実際に体験してこそ味わえる海の魅力を発信している。分野ごとに体験教室やスクールも整備されてきているので、宮崎観光のメニューに、海遊びの時間を組み入れてみてはどうだろうか。

美しい宮崎の海

Experience the fun of the sea.

Scuba diving

スキューバダイビング

スキューバダイビング

国内最大のオオスリバチサンゴの群落がある延岡エリアと、黒潮の影響を受けて多彩な生物を観察できる南郷エリアが、代表的なダイビングポイント。ベテランダイバーによると「宮崎の海の魅力は、伊豆と沖縄を合わせたような多様性」にあるということ。年間を通して海水温が20度以上と温かいことも特徴で、特に秋から春にかけては透明度が増し、ベストシーズンとなる。

Body board

ボディボード

ボディボード

波乗りをしたいけれど、サーフィンはちょっと敷居が高そう…、という方にはボディボードがおすすめ。ボードに腹ばいになって波に乗るので、数度の練習ですぐに滑走感を味わうことができる。コツは体の力を抜いて、ボードが波を滑るのに身をまかせること。サーフィンへのステップとするのもいいし、さらに高度なテクニックに挑戦するのも楽しい。

Sea Food

海の食

海の食

宮崎の海岸沿いには、イセエビやカツオ、ハモなど、地元の港に水揚げされた食材をおいしく食べられるお店が多く、道の駅・港の駅や漁協直営店など、産地直送が売りもののお店も増えてきた。中でもイセエビは延岡から日南・串間にいたる全県で漁獲され、漁が始まる9月からは、各地で地元どれのイセエビ料理を味わえる「伊勢えびまつり」が開催されている。

Rocky shore games

磯遊び

磯遊び

人工海岸の少ない宮崎は、磯遊びにも最適。干潮時に、水の引いたタイドプールを歩くと、小魚やエビ、カニ、貝類など思いがけないほど多くの生き物に出会うことができるので、ドライブの途中に水辺に降りて、散策気分で歩いてみるのも楽しい。ただし、高波には十分な注意が必要。特に遠浅の場所にある鬼の洗濯板(波状岩)では、波が駆け上がってくることがあるので、海に背を向けないようにしておきたい。

Sea Kayak

シーカヤック

シーカヤック

波切り性と直進性に優れたシーカヤックで大海原に漕ぎ出す爽快感。県内各地で楽しめるが、中でも日南市南郷町周辺は、波がおだやかで最適なスポットとなっている。地元の取り組みも盛んで、平成21年からは栄松ビーチをスタート地点に「なんごうシーカヤックマラソン」を開催して、各地から多くのファンが集まっている。宮崎市のサンビーチ一ツ葉では、海水浴シーズンにはレンタルも。

Offshore fishing

沖釣り

沖釣り

河口域から砂浜や磯場まで、ほぼ県内全域がフィッシングポイントといえる宮崎。メジナやイシダイなどの磯釣りが有名だが、スズキやヒラメをルアーで狙う釣り人も増えている。沖釣りではマアジ、イサキ、マダイなど。近年、カンパチやブリなどの大物を釣るジギングも乗合船が登場して人気を呼んでいる。県都・宮崎市を流れる大淀川もスズキやクロダイ、マハゼの好ポイントだ。