掲載開始日:2023年5月8日更新日:2023年5月10日

知事室へようこそ

ここから本文です。

宮崎県知事定例記者会見(2023年4月11日)

項目

配布資料

発表事項(知事発言)

令和5年度宮崎県地域づくり顕彰受賞者の決定について

年度最初の会見となりました。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。新年度最初に、比較的明るい話題を2つご報告申し上げます。

ず1つ目は、地域づくり顕彰の受賞者を決定いたしました。これは平成8年度から地域振興に関し功績のあった個人、団体を顕彰し、本県の地域づくりを進めていこうという目的で取り組んでいるものであります。今年度は、1個人、1団体を地域づくり大賞に、それから地域づくり優秀賞に1団体を決定したところであります。地域づくり大賞につきましては、お手元の資料にありますように、前西米良村長である黒木定藏さんであります。それから団体については、椎葉で焼畑等に取り組んでおられる「焼畑蕎麦苦楽部」であります。それから地域づくり優秀賞は『ばぁばの知恵袋さくら』であります。それぞれの受賞の内容等、これまでの活動の状況については、別紙に記載しているところであります。

木前村長は、平成10年に西米良村長に就任されて以来、6期24年務められて、全国初のワーキングホリデーをはじめ、様々な地域振興、また観光カリスマということで、県内のみならず、全国的にも注目される活躍をされたところであります。西米良の認知度向上、地域の活性化に多大な貢献をされた点が、評価されたところであります。

「焼畑蕎麦苦楽部」については、これも平成20年に設立されまして、伝統農法である焼畑を継承する活動、世界農業遺産にも評価されたこの取組をしっかり受け継いでいこうということですとか、体験プログラムの実施等によりまして、交流人口の拡大にも多大な貢献をされているということであります。様々な賞を既に受けておられる団体であります。

域づくり優秀賞『ばぁばの知恵袋さくら』です。これは近所に住む長男の嫁という共通点を持たれた4名の方が、更年期を乗り越えるために何か楽しいことをしようという思いから、平成17年に設立されて、郷土料理、竹灯篭作りなどの農村体験活動を通じて、地域のファン作りに大きな貢献をされたということであります。最初の資料にもありますとおり、表彰式は5月9日、県庁講堂で実施するということでございます。

アミノバイタル®トレーニングセンター宮崎ラグビークリニック及び開所式等について

2点目であります。アミノバイタル®トレーニングセンター、屋外型トレーニングセンターと言っておりましたが、これにつきまして今月1日から既に供用開始されているところであります。多くの皆様に高い評価をいただいているのではないかなと考えておりますが、開所式等を行うということでありまして、日時は今月15日、16日の週末になります。

ベント内容につきましては、ラグビークリニックと開所式、それから開所記念の大学ラグビー交流戦を予定しております。ラグビークリニックにつきましては、県内の小中高生を対象に、この次に説明します交流戦に参加いただく選手等に参加いただいて、県内の実際にラグビーを実践している子どもたちに刺激を与えていただくということでございます。それから、開所式及び記念の交流試合につきましては、翌16日(日曜日)に帝京大学と同志社大学とで交流戦を予定しているところであります。帝京大学は大学日本一を11回、直近でも2連覇を達成しております、全国を代表する大学ラグビーの強豪校でありますし、同志社大学も関西の雄として、人気・実力とも非常に高いチームの対戦であります。

のアミノバイタル®トレーニングセンターにつきましては、ラグビーのみならず、サッカーでありますとか、陸上競技でありますとか、幅広く屋外競技を受け入れるという中でラグビーを選んだことにつきましては、今年ラグビーのワールドカップが開催され、ぜひ本県として、日本代表の強化合宿を誘致していきたい、そういう思いもある中でのラグビーという種目を選んだということになります。それから帝京大学、同志社大学、大学生の対戦であります。今トップリーグについてはもう既にシーズンが始まっておりますので、シーズンオフの大学ラグビーの皆さんに、ラグビーフットボール協会を通じて相談する中でこの交流戦、この2チームの対戦ということであります。両チームには試合前に、宮崎牛を贈呈するなど歓迎し、ぜひ、この環境をアピールしていきたいと考えております。なお、観戦については、一般の皆様の観戦は想定していないところであります。あくまでここはトレーニングの場所でありまして、観戦スタンドが用意されているところではないという事情の中で、関係者、それからクリニック等に参加される小中高の関係者に限定しての観覧ということで、これはご容赦をいただければと考えております。あくまで練習施設のキックオフにあたってしっかりとこのような交流戦、それから開所式を行っていきます。

後のスポーツランドみやざきを考える上で、様々な合宿等の誘致等に有効活用していきたいということでありますが、そのキックオフとしての開所式、交流戦についての情報でありました。

から冒頭以上であります。

質疑応答

アミノバイタル®トレーニングセンター宮崎ラグビークリニック及び開所式等について

(読売新聞)
レーニングセンターの関係ですけれども、今年ラグビーのワールドカップがありますけど、代表合宿の誘致の見通し、見込みについて、最新のものがあれば教えてください。

(知事)
引き続き、働きかけを行っているところであります。また現場の視察、既にもう何度も使っておられるということであります。今月中にも改めて、今の新たに整備されたトレーニングセンターも含めてご覧いただけないかという情報提供といいますか、働きかけを行っているところです。日程等が決まれば、また情報提供いたします。

(UMK)
連で、先ほど4月16日の大学ラグビーの交流戦について、一般観客は今回はなしという話でした。この場所は今おっしゃっていたラグビーのキャンプ等も誘致中かと思いますが、今後もラグビーとか、そういうナショナルチームが来たときも、観戦とかはできないような仕組みなんでしょうか。

(知事)
ームの事情によりますが、練習を公開される場合にはご覧いただくことができようかと考えておりますが、試合で、例えば何千人も集めての観覧ができるような施設ではありませんので、試合をするのであれば総合運動公園でということになろうかと思います。

(UMK)
グビーワールドカップのジャパンのチームを呼ぶ際は、今まで使ってきたスクエア1とか、あそこの両方を考えてるんですか、それともトレセンに集中していくんですか。

(知事)
れもそれぞれのチームを考えであろうかと考えております。それぞれ例えばメンバーを分けて別々のトレーニングメニューを行うだとか。選択肢が増えたと。屋内やトレーニング施設も含めて、そういうふうに考えております。

(宮崎日日新聞社)
レセンについて、先日も取材に行ったんですけれども、今のところ観戦は想定していないということでしたけれども、臨時で例えば客席を設けたりとか、イベントなんかで使われるような客席とかっていうのは、仮設でも作れるのかなと思うんです。日本代表の合宿という非常にファンの方や、県民の方の関心も高いのかなと思うんですが、そのあたりは県としてどういうふうに、これはチームが練習を公開するかにもよるんですけれども、考えていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
おっしゃったようにチームの方針がまずありますし、そして応援するファンの皆様がもし観戦といいますか、視察なり見ることができる状況になったときに、どういった場所で、どういうふうに見ていただくことができるのかよく考える必要があろうかと思います。まだ私自身、実際に現場に行っていないものですから、そういうスペースがあるのか、今おっしゃった仮設のものでも作る余地があるのか把握できておりませんが、今後、活用のあり方はしっかり考えていきたいと思います。

(UMK)
の他の質問ございましたらお願いいたします。

県議会議員選挙について

(宮崎日日新聞社)
議選が日曜日に投開票されて今日、当選証書の付与式があったんですけれども、まず投票率についてご見解をお伺いしたいんですが、宮崎が前回よりは良かったんですけど40%ちょっとというところで、九州各県を見ても宮崎は入ってないんですけれども、過去最低を更新しているのが8県中6県と。大分が知事選と同日選だったので比較的高かったということですけどれも、いずれにせよ40%で、かなり低調な投票率だったんですけど、まずこれに対する知事の受け止めと、4年前も伺っているんですが、投票率を上げていくためにどういうことが知事として考えられるのかというところを合わせて伺えないでしょうか。

(知事)
念な思いがしております。低いですね。これだけ多くの候補者が出て、そして多くの選挙区で選挙になりました。また、9人の現職の方が勇退されて、新しい候補者も出て注目度も高かったと思いますが、ほぼ横ばい、微増という数字は大変残念に思っております。それから今おっしゃったように九州各県、知事選とダブルになった大分県を除けば、本県以外は全て低下していると。それから、鳥取県の知事選も前回を下回って最低だったということで、全般的に、やはり全国的に、また本県でも投票率の低下傾向に歯止めがかかっていないところを憂慮しております。改めて有権者の皆様には投票すること、意思表示することの大切さを訴えていきたいと思いますし、政治家として候補者がしっかりと発信していくこと、その役割を有権者の皆様に訴えていくことも大事だと考えております。でも、発信が弱いからだとか、あまり注目されない対立構造だとか、結果がわかっているだとか、もうそんなことは関係ないです。自分たちの権利をみすみす放棄していることを、やはり有権者にはもっと考えていただく必要があるのではないかと思います。両方ですね。政治家の側、候補者の側ももっともっと届く工夫をこれからもしていく必要があります。やはり今ですとSNSの活用なども注目されているところでありますので、そこは努力する必要があります。でももう一方で、有権者の側も今言ったような、言い訳じみたことで自分の大切な権利を行使しないことを正当化しない。この表現が良いかどうかわかりませんが、大切な権利をみすみす放棄しているんだというところがないと、本当に民主主義が危うくなるのではないかということを感じております。そういった危機感を持ちながら選挙啓発、それから政治家としての発信にこれからも取り組んでいきたいと、その思いを改めて強くしております。発信だと、例えば鳥取県の知事は全国知事会長で、度々メディアにも出ますし、知事の中でもだじゃれを駆使したり話題を集めるのに非常に頑張っておられる印象を受けます。与野党相乗りでの選挙の構図になったということではありますが、そうであってもしっかりともっと多くの方に意思表示をしてもらうのが大事なことではないかなと思います。

(宮崎日日新聞社)
挙についてもう一点。今回、県議選55人の方が出られて39人に決まったわけですけども、それぞれいろんな主張をされていたんですけれども、知事がそれぞれの候補者の訴えを見ていて、政策的に目を引いたところだとか、これは面白いなと思ったようなアイディア、視点があればご紹介ください。

(知事)
こまで細かく把握できておりませんが、基本的にやはりコロナや物価高で影響を受けた県民の暮らしを何とか回復していきたいという方向については共通するものがあるのではないかと考えております。その中で、それぞれの地域に応じた様々な課題、問題意識、観光の復興も含めて主張が展開されたのかなと考えております。今回12人の方が新しく当選されたということで、特にベテラン議員の勇退もありましたので、非常に若返って、全体としてもフレッシュな印象を受けておりまして、県議会での議論や、それによる県政をプラスの方向に結びつけていく論争を楽しみにしているところです。あともう一つ、今回の県議選で思いましたのは、女性議員は今回4名ということで、前回に並んで本県としては過去最多でありますが、前回当選されていた方が返り咲いた状況であろうかと思いますし、変な言い方かもしれませんが、やはりもっともっと増えてもいいのではないかと。非常に印象深かったのは、お隣の鹿児島県で12人の方が立候補されて11人が当選され、前回と比べると倍増したということでありまして、隣の鹿児島県でもそうした動きがあったことは、今後刺激を受けつつ、やはり男性女性に関わらず、様々な声を反映していくことは極めて重要だと考えておりますので、もっと多様性が進んでいくことが期待されると考えております。

G7宮崎農業大臣会合について

(宮崎日日新聞社)
ーマが変わって、今日午前中、農林水産省で閣議後の野村農相の会見があったんですけども、大臣が生産性の向上について触れていて、今度のG7のサミット農業大臣会合ですが、生産性の向上が、日本がどうしても取り組まなければならない当面の最大の課題であるとおっしゃって、この会合の主要テーマに据えるお考えを示されたようですけれども、加えて先日、農林水産省の説明会の中で、仮称ですけども農業の持続可能性に関する宮崎アクションプランという、宮崎の名を冠した行動指針の策定を目指すようですけども、まず「宮崎」がおそらく入るであろう名称のアクションプランが採択される方向性になりつつあることについての知事の受け止めをと、今日の野村農相のコメントについて生産性向上というところで、農業県の宮崎にとって非常に重要なテーマだと思うんですけど、これを国際会議の場でしっかり議論していくということについての受け止めと、宮崎から発信できる生産性向上のアピールポイントについてお伺いしたいんですが。

(知事)
々、今のこのタイミングで農業大臣会合が宮崎で開催されること自体が大変誇らしい思いがしておりますし、それを宮崎の農業の未来に結びつけていきたいと、そういった思いで開催に向けて、地元としての様々な取組を進めてきたところであります。農林水産省の情報によりますと、今回はやはり食の安全保障であったり、農業の持続可能性といったところが議論の中心になるということで、今様々な準備が進められています。そして出口といいますか、結果として「宮崎」の名前を冠したアクションプランを検討されているのは、これも大変我々にとって誇らしいことだと考えております。その中で、野村大臣がおっしゃった生産性の向上は、重要なテーマの一つになろうかと考えております。担い手の高齢化や、担い手不足だとか言われる中で、ICTも含めたスマート農業を展開することによって、さらに生産性を高めていくことが持続可能な農業につながると、そのような思いで準備が進められているのだと考えております。生産性の向上であったり、将来に向けての担い手の確保とか、そういった重要なテーマをしっかりこの中で議論し、そしてアクションプランとして打ち出していただく。そして、そのことをやはり我々、宮崎の農業にいわばレガシーとして、農業大臣会合が開催された遺産として本県農業の実践につなげていくことが非常に重要なことであろうかと考えております。今のところ、本県農業に関していろいろなパネルで紹介することはありますし、少し短い時間をいただいて、私が説明する時間もいただけるのではないかということは、まだ決定ではありませんが、調整をしておりますので、そういう中で、ぜひ我々としても、いろいろな取組を発信していきたいと考えているところです。

(宮崎日日新聞社)
崎の農業の現場では、先ほどおっしゃったICT、スマート農業の部分で、例えばピーマンの自動収穫とかいろんな部分で先進的に取り組んでいる方がいらっしゃると思うんですけども、具体的に知事はどういうところを各国の農業大臣とか関係の方々に伝えたいなという思いがありますか。

(知事)
はり持続可能な循環型農業も大変重要なテーマだと考えております。昨日は、バイオマスを活用した有機液肥ということで旭化成と経済連との連携協定を締結し、これも資源を有効利用した化学肥料に頼らない、また、過度に海外に依存しない持続可能な農業をやっていく上で非常に重要な取組、チャレンジだと考えております。これは成果を出していくという意味ではこれからになりますが、本県が既に取り組んでいる、例えば畜産と耕種の連携だとか、そういったものは今既に取り組んでいる内容としてしっかりアピールしていくことができるのではないかと考えておりますし、先ほど触れた世界農業遺産、ああいった厳しい環境の中でも農業を持続的に行っていく営みがなされていることも、世界というのはG7だけではなしに、途上国も含めていろいろとある中で、一つの農業のあり方としては、モデルとして発信できる内容ではないかなと考えています。

県議会議員選挙について

(宮崎日日新聞社)
議選のことでお伺いしたいんですけども、知事は今回の県議選で陣営に伺ったところがあったと思うんですけども、答えられる範囲で何人の陣営に行かれたのかと、応援に行く基準が知事の中であるのかどうかお聞かせください。

(知事)
えば事務所開きだとか総決起大会のようなもの等でお声がけをいただいたところ、それは昨年の知事選でも様々な応援をいただいた方にはに感謝の思いもありますので、お声がけいただいたときに行っております。どれぐらいの陣営というのは覚えていないです。

(宮崎日日新聞社)
れは知事自ら出向くというよりは候補者から来てくださいという要請を受けて出向かれたということですか。

(知事)
世話になったといいますか、支援いただいた党派、それぞれの所には、選挙事務所に激励で訪れるのはありましたが、それ以外にさっき言いました事務所開きだとか大会に来て挨拶なり激励をしてほしいというものは、要請を受けて行ったということになります。

(宮崎日日新聞社)
事と県議会との距離感という意味では、ある程度の距離感を保たなきゃいけないというのが前提にあると思うんですけども、そことの兼ね合い、バランスは知事の中でどう考えてらっしゃいますか。

(知事)
ういったところでの演説でも申し上げておりますが、やはり是々非々で議論ができるということで、信頼関係がありますので焼酎を酌み交わしながらしっかり議論して、全て認めていただくということではなしに、これまでも実際そうだったと思います。まさに胸襟開いて是々非々で議論ができる、そういう関係は車の両輪として大事なことだという言い方をしているところです。

(宮崎日日新聞社)
ばれて出向くということで、知事が顔を出さない陣営もあれば、呼ばれて行かれた陣営もあると思うんですけれども、そうなると候補者の中でも色が違ってくるのかなという見方もあると思うんですけども、そういったところの見られ方はどう感じてらっしゃいますでしょうか。

(知事)
ずれにせよ議会の場でしっかりとした議論ができることが大事だと考えておりますので、今後の県政運営なり、議会活動を通じて。応援した県議とのしっかりとした対話ができているか、それ以外のところはどうかというのは県民の皆さんに判断いただくということであろうかと思います。関わり方という意味では、あとはため書きを出すというのもあります。求めをいただいたところで、ため書きを出すところと、選挙中に選挙事務所を訪問するというレベルと、それから求められたときに大会で挨拶すると。そういう3つのレベルといいますか、対応があろうかと思います。

(宮崎日日新聞社)
回のこういった応援と、議会での議論は別物ということでしょうか。

(知事)
物だと考えております。これまでもそうです。今までの様々な懸案事項について、厳しい指摘もいただいて、そのことによる議論を戦わせながら、より良い方向を見出してきたのが、まさに車の両輪としての議会と執行部だと考えておりますので、より距離が近いから議論をしないとか、そういうことではなかったと考えています。

G7宮崎農業大臣会合について

(UMK)
G7のことに戻って恐縮ですが、今回の農業大臣会合が終わった後に、宮崎で会合が開かれたことを、これから生産者の皆さん、それから県民の皆さん、ひいては県外・国際的にどのようにアピールし、価値を作り上げていくかというところについてのお考えがあれば教えていただければと思います。

(知事)
はり農業県として開催地になったことは誇らしいことでありますので、それを様々な形でアピールしていきます。今、私も名刺はG7のデザインの物でアピールしているところであります。でも、レガシーという表現を使いましたが、大事なことは今回の開催の効果を将来につないでいくことです。それは特に若い世代、それから農業に携わっている方々にいかに刺激を受けていただいて、将来の農業を支えていただくことが非常に重要だと考えておりますので、高校生がプレゼンを行うことも今準備しているところですし、農家の皆様には、これまでいろいろな宣言等を行う中で、やはり今回開催するということで、改めて宮崎の農業をみんなで考えて将来について議論してみようと、そういった取組がこれまで進んできたのは、確実に将来につながることであろうかと考えております。それから今回の旭化成との連携協定のように、将来につながるような仕組み、新しい取り組みもこれから進めていくということで、本県にとってこの成果を将来に生かしていくことは非常に重要だと考えております。

(UMK)
際的な会合を地方で行うときの難しさに、やはりやっている議論は非常に国際的なことであり、自分たちの生活に結びつけていくのが難しい、視点の置き方が難しいかなと思うんですけど、今回の農水省の話を聞いていますと、いかにeコマースなどで売っていくかというところについて力を入れておられるような感じがします。そのあたりコロナで皆さん非常にネット販売などに移行して、苦しいところを耐えられたところもあると思うんですが。県産品的なものをどうやって国際的にPRする場とするか、あざとさというか、そういうところをどういうふうに今回県として、反映していくのかっていうところもお考えがあればお願いいたします。

(知事)
ニューの食材として提供するということはありますし、いろいろな場面で、本県の農産物を参加者の皆様にアピールするということは取り組みますが、それはある意味限定的な部分があろうかと考えております。今おっしゃったようにコロナの中でも、eコマースをうまく活用することによって伸びている部分もあるということは、このG7会合に関わらず、今後とも重要なことだと考えております。いずれにせよ今回、さっきお話がありましたような方向性、アクションプランが宮崎の名前を冠して宮崎の地から発信をされるということは、やはり宮崎の農業に携わる皆さんにとっても非常に強いインパクトがあるものだと考えております。つらつら考えて、たしかこの関係閣僚会合は、全部で15ほどあるのですが、他のテーマでもし開催地に選ばれたときに、ここまで様々な関係者が関わって、いろいろ議論し、次につなげていこうという動きが出るのは、やはり農業だからこそだなと思っております。そのこと自体、既に一定の成果が出ていると考えておりまして、いずれにせよ肥料・飼料にしても過度に海外に依存しないものを考えていき、そして生産性を高めていく、担い手を育てていく。そういった方向性が出されることを、やはり本県の農業の血となり肉としていき、そして将来の発展につなげていくということを開催日のみならず、その前、そしてその後もいろいろな形で取り組んでいきたいと考えています。

技能実習制度について

(宮崎日日新聞社)
国人技能実習制度についての質問ですけれども、昨日、国の有識者会議で、現行の技能実習特定技能制度が廃止されて、新しく「労働力の確保」をしっかりと目的の中に明記した新制度を作りますという中間たたき台が示されたんですけれども、その中で改めてお伺いしたいのが、本県において外国人人材の重要度というか必要性に関して知事はどういうふうに思っていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
県では、特に一次産業の現場など、非常に外国人材が必要とされている貴重な人材だと考えております。本県だけではない、全国的な状況であろうかと考えています。そういう中で今の技能実習生の問題を受け止めてこの議論がなされ、そのような方向性が出されているのは非常に重要な取組だということで注目しております。今なされている議論は、国際貢献、人材の育成への支援のような、形としては美しい建前の中での制度で現在までは取組がなされておりましたが、現場の実態や今後の人材確保にあたっても、より充実といいますか、実態に即したものにしていく必要があるのではないかということで、廃止というと非常にドラスティックなイメージを受けますが、改めて労働力の確保を前面に打ち出しながら、もちろん国際貢献なり人材育成という要素も残ると考えておりますが、より実態に即したものが出来上がるんだと期待しているところであります。ぜひ本県としても、また全国知事会としても、地方の声を届けていきたいと。やはり農業の話がありましたが、農業にしても漁業にしても、今はあまり進んでおりませんが、今後林業だとか建設業だとか福祉の分野だとか、ありとあらゆる分野で必要になってくる部分があります。ICTだとかロボット技術だとか、そういったところももちろん取り組んでいきますが、それだけでは補いきれない労働力不足が現実にあり、そこに向き合ってどのような仕組みを作っていくかというのは、国全体として非常に重要な課題だと認識しております。

(宮崎日日新聞社)
加で労働力不足というところで、あくまでたたき台の段階ですけど実際に実習生の権利が拡充される方向に話し合いが進んでいる中で、賃金が高い都市圏とかにどうしても流れてしまうんじゃないかというところで、やはり本県の一企業の努力で、選ばれるようになるかというのは、すごい難しいところがあると思うんですけど、そういったところを行政と企業が協力して、受け入れ環境を整え、充実する方向に持っていかないといけないと思うんですけど、そういったところでビジョンだったり、方向性はありますか。

(知事)
要な課題です、今の技能実習制度の枠組みの中でも、やはり地域間競争、さらには国としての人材確保競争が起こっておりますので、いかに受け入れ体制を充実させていくかというのは、国としても、それからそれぞれの地域にしても重要な課題だと考えています。また都市部との人材争奪戦といいますか、そういう意味での地域間競争は外国人材のみならず、今、労働力の確保を巡って展開されているものだと考えておりまして、だからこそ若者であったり、宮崎の人口減少対策や労働力確保対策にこれまでも取り組んできたところであります。ちょっと幅広い話になってしまいました。外国人材の確保という面でも、やはり都市部はどうしても高い賃金設定が可能になろうかと思いますが、同じレベルで競争というのもなかなか難しい部分があります。でも生活コストは都市部と比べると宮崎は安いとか、安心して働くことができるとか、そういった環境を整えることが地域間競争に負けないといいますか、必要な取組であろうかと考えていまして、さらにいろいろな意味での充実を図っていく必要があると考えています。

プロ野球公式戦について

(NHK)
週の土曜日にプロ野球の公式戦が宮崎市内であったんですけども、それをPRするソフトバンクホークスの柳田選手のオブジェが壊されたという非常に残念なことが起きました。それについて知事はどんなふうにお感じになってらっしゃいますか。

(知事)
めて残念ですね。どういうことであのようなことが起こったのか、また、どういう素材だったのかもよく知りませんが、折れた手自体はそこにあったんですよね。面白がってそれを持っていったわけではない状況の中で、せっかくプロ野球のキャンプ地として、そして公式戦を迎え、盛り上げていきたいという中で、誰がどのような事情でそのようなことになったのかわかりませんが、大変残念に受け止めています。これからもしっかりキャンプ地としての役割を果たしていきたいと考えておりますし、侍ジャパンのみならず、フェニックスリーグも含めて野球をいろいろな面でサポートしている本県でありますので、治安というイメージも含めてそういうことがあってはならないなと受け止めています。

(NHK)
事は、試合当日も宮崎牛の贈呈をやられて現場に行かれたかと思うんですけれども、その時オブジェの破壊について、チーム関係者や監督から言葉を交わされることはありましたか。

(知事)
呈式のときとか挨拶したときは球団関係者とその話は出ませんでしたが、その夜にソフトバンクの関係者と食事をしましたので、その時には私から話を出して、非常に残念に思っていますと申し上げましたが、特に球団関係者からどうこうということはなかったです。そのときに取れた手はそこにあったという話も伺ったところです。

(NHK)
と野球絡みで、試合終了後、やはり交通機関を利用された方っていうのは結構JRでも積み残しが多かったと聞いているんですけども、1両編成ないし2両編成へ増便するといっても、1両編成ないし2両編成じゃ全然収容しきれないと。実際に私も駅の近くにいたんですけども、やはり他県から来られた方なんかは、乗り換えの飛行機に間に合わないとか、一つ乗り遅れたら1時間後ということで駅員の方と揉めたりする場面もあったんですけれども、やはりJRに対してインフラの向上なり、あるいはいまだにIC乗車券も使えないということで、やる気もないみたいですけども、そのあたりに対して、やはりスポーツランドを推進するお立場として、やはりインフラの整備といいますか、そういうことについて要望していくお考えはありますか。

(知事)
両をどんどん増やすことができるかというのは、プラットフォームといいますか、施設環境との関係で限界があると伺っているところでありますが、試合に際しては増便、増両するだとか、可能な対応を図っていただいているものと受け止めております。先日の侍ジャパンの壮行試合でもそういったご協力をいただいて、先日、古宮社長にはそれだけではないですけど、お礼の電話をしたところであります。もっと利便性が向上する工夫はできないかということで、協力を求めていきたいと考えております。それから自動改札については、対象の駅をなるべく増やしていただきたいと毎年要望を行っているところでありますが、やはり駅の利用度に応じては進んでいません。特に侍ジャパンの壮行試合のときは、全国に向けてそこが発信されてしまったという残念な思いもあります。じゃあ、あの駅が定期的にといいますか、日常的に多くの皆様に利用されているかというと決してそうではない状況の中で、何か工夫ができないものかなというところはありますが、引き続き今言われたような様々な問題については可能な限り工夫していただくと。車に関して言うと、壮行試合についても今回についても、過去の経験を生かしながらシャトルバスの運行などで、渋滞で動かないのはかなり改善されてきていると考えておりますが、この公共交通機関である電車ですとかバスについても、より利便性が高まるような工夫はこれからもしていく必要があると考えてます。

県営住宅における保証人について

(毎日新聞)
の前の定例議会でも質問があったと思うんですけど、県営住宅、公営住宅の保証人が必要かどうかとのお話で、宮崎県ではたしか保証人を1人は立てるようにという話だったかと思うんですけど、国土交通省が保証人は不要にするようにと各自治体に求めていると聞きました。宮崎県として県営住宅の入居にあたって、保証人を必要としないといった方針の転換を考えておられるかどうか教えてください。

(建築住宅課)
証人につきましては、検討中でございます。必要に応じて保証人が要らない場合もございますけれども、そこはしっかり取組の一つとして考えておりますので、早めに検討結果をまとめたいと考えております。

(毎日新聞)
処はあるんでしょうか

(建築住宅課)
急に対応していきたいと考えております。

(毎日新聞)
かりました。確認ですけど、保証人を必要としないとすることに向けて検討しているということでいいんでしょうか。

(建築住宅課)
ういうことになります。

(UMK)
上で知事定例記者会見を終わります。

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

総合政策部秘書広報課広報戦略室報道担当

〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号

ファクス:0985-27-3003

メールアドレス:kohosenryaku@pref.miyazaki.lg.jp