サイバー事案等の概要及び検挙状況
最終更新日:2024年3月29日
ネットワーク社会の進展に伴い、サイバー事案等の新しい形態の犯罪が生まれ、年々その発生件数も増加している状況にあります。
サイバー事案等とは
- サイバー事案
サイバー事案とは、「サイバーセキュリティが害されることその他情報技術を用いた不正な行為により生ずる個人の生命、身体及び財産並びに公共の安全と秩序を害し、又は害するおそれのある事案」と警察法に規定されており、具体的には、不正アクセスや不正送金事犯、サイバー攻撃などがあります。 -
サイバー犯罪
不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反
〇他人のID、パスワードの無断使用によるなりすまし事案
〇不正なツール等を使用したコンピュータの不正乗っ取り事案など
不正指令電磁的記録に関する罪及びコンピュータ・電磁的記録対象犯罪
〇コンピュータ・ウィルスに関する犯罪
〇コンピュータ・システムの機能を阻害し、若しくはこれを不正に使用する犯罪など
その他
〇児童買春・児童ポルノ法違反
〇詐欺
〇著作権法違反
などの様々な犯罪において、コンピュータやネットワークをその手段として利用したもの
サイバー犯罪の特徴
- 匿名性が高い
ネットワーク社会における連絡は、そのほとんどが顔を会わせることなく行われ、なりすましにより犯罪が行われる。 - 無痕跡性(証拠が残りにくい)
通常の犯罪と違って、犯行現場がなく証拠に乏しい。 - 地理的、時間的制約がない。
ネットワークに接続されたコンピュータさえあれば、犯行は可能であり、一旦ネットワークに接続されれば、全世界が攻撃の対象となる。 - 波及性が高い
ネットワークを利用するため、被害は一地域に止まらず全国へ及ぶ。
サイバー空間の脅威の情勢
- 情報窃取を企図した不正アクセス等が数多く発生!
行政機関、学術研究機関、民間企業等に対する不正アクセスが確認されたほか、特定の事業者等に対する標的型メール攻撃が確認された。 - インターネットバンキングに係る不正送金被害の発生件数・被害額が過去最多!
インターネットバンキングに係る不正送金被害は、令和5年中、発生件数が5,578件、被害額87.3億円であり、それぞれ過去最多となった。 - ランサムウェアの感染被害が高水準で推移!
ランサムウェア被害は、令和5年中、197件で高水準で推移しており、また、ランサムウェア被害のようにデータを暗号化することなく、データを窃取し対価を要求する手口(ノーウェアランサム)による被害も新たに30件を確認した。
サイバー事案等検挙状況
宮崎県
全国
警察庁のサイバー警察局では、
- サイバー事案等の検挙状況等
- いわゆる出会い系サイトに関係した事件の検挙状況について
- 「インターネット・ホットラインセンター」の運用状況について
- 不正アクセス行為の発生状況及びアクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況
- コミュニティサイトに起因する児童被害の事犯に係る調査結果について
等の情報を閲覧することが出来ます。