最近の手口

最終更新日:2023年10月18日

最近の手口

国際電話番号に注意!

特殊詐欺に利用される電話番号に、050番号、国際電話番号が多用されており、特に国際電話番号が急増中です。
国際電話番号は、「+」から始まる電話番号で、例えばアメリカが「+1」、日本は「+81」になります。
国際電話番号からかかってきた電話に出ると、「サイト利用料金が1年間未納。詳細を聞くには『1』を押して。」等と自動音声の案内が流れ、電話事業者の担当者に電話が替わり、「今日中に支払わないと民事訴訟を起こします。」等と言い、電子マネーの購入を指示されて騙されます。
国外から電話がかかってくる心当たりのない人は、詐欺を疑い、国際電話番号の着信には出ないようにしましょう。
また、電話通信会社による各種サービスがありますので、国際電話番号や非通知の電話番号等、特殊詐欺に利用される電話番号には、電話に出ない対策をお願いします。

副業詐欺・投資詐欺に注意!

インターネット広告やSNSを利用する副業詐欺・投資詐欺の被害が急増しています。
手口は、広告やSNSのダイレクトメッセージを端緒に、LINE等のグループ会話を紹介され、その中で実際に儲けた等という発言があり、投資や副業を勧められ、投資購入名目、手数料や保証料名目等で現金をだまし取られます。
相手は、投資で有名な著名人の名前を騙っていることもあります。
絶対に儲かる投資はありません。楽して、短時間で、大金を得る副業もありません。
投資や副業には、時間・労力・知識・リスクが必ず伴います。
インターネット広告やSNSを端緒とする投資や副業には十分注意しましょう。

サポート詐欺に注意!

サポート詐欺とは、インターネット閲覧中、警告音とともに画面上に「ウイルスに感染しました」「個人情報が漏えいしています」などの警告を表示させて、利用者の不安をあおり、問題を解決させるために電話をかけさせたり、不正のソフトをインストールさせ、ウイルスに感染したように偽って、有償のサポート代などの名目で、電子マネーの購入を求められ、電子マネーの額面をだまし取る手口の特殊詐欺(架空料金請求)です。

実際にパソコンがウイルスに感染している事実やパソコンから個人情報が漏えいしている事実はなく、あくまで目的はターゲットと直接連絡を取り、遠隔操作ツールソフトなどの不正ソフトをインストールさせ、有償のサポート契約代金名目等をだまし取ることです。

「YouTube」に各都道府県警察が配信している「サポート詐欺事例動画」を視聴すれば、サポート詐欺で実際に遠隔操作ツールをインストールさせられたことによって画面が遠隔操作されている状況等が確認できます。

あなたの個人情報が漏れています

警察官を名乗る人物から、「詐欺の犯人を逮捕したら、あなた名義の偽造通帳を持っていました。あなたの個人情報が漏れています」などと電話があります。さらに、「口座にお金を入れていたら危ないから、早く預金を下ろした方がいい」などと、預金を全額引き出すように指示してきます。指示されるままに金融機関で預金を下ろすと、次は、自宅に警察官や銀行職員のふりをした犯人がやって来て、「あなたの預金を守るために、こちらで預かります」などとうそを言い、お金を全額持って行なってしまいます。

最近は女性のニセ警察官も登場するなど、手口が多様化しています。警察官が、預金の保護などを理由に、自宅で現金やキャッシュカードを預かることは絶対にありません。

銀行の窓口でお金を下ろす理由を聞かれたら、こう答えてください

犯人に直接現金を手渡しさせる「手交型」の特殊詐欺が全国で多発しています。

警察官や役所の職員を名乗る人物が電話をかけ、高齢者らに金融機関で多額の現金を引き出させた後、自宅に訪れてお金をだまし取ります。金融機関では被害防止のため、主に高齢者が高額現金の払戻しをする際には、必ず窓口で現金の使い道などを確認します。不審な点があれば、すぐに警察に通報するようにしています。これに対し、犯人側は「家のリフォーム代だと答えてください」「車を買うからと言ってください」など、銀行員に特殊詐欺だと見抜かれないように答えさせるなど、手口が巧妙になっています。

警察や役所の職員は、絶対にこのような指示はしません。お金の使い道を偽って、金融機関から多額の現金を引き出させようとする電話は、すべて詐欺です。

株に失敗して会社の金を使い込んでしまった

息子や孫を名のる人物から、「風邪をひいて喉が痛い。」「携帯電話をなくしたので、会社の携帯を使って電話をしている。」と突然電話があります。翌日、再びその人物から「実は、株に失敗して、会社の金を使い込んでしまった。」「妻以外の女性を妊娠させてしまった。」などと電話があり、使い込んだお金の穴埋めや妊娠示談金を理由に現金を要求。会社の上司や弁護士の口座だと説明して、その口座に振り込むように指示してきます。犯人は、電話の相手が息子だと信じ込ませるため、夜間に突然電話を架け、被害者の体調や近況を気遣う会話をするケースが目立ちます。また、口座にお金を振り込ませる以外にも、東京や大阪などの大都市までお金を持ってくるよう指示したり、上司等の代理人になりすました仲間が受け取りに来ることもあります。

コンビニで電子マネーを購入して、番号を教えて

携帯電話やスマートフォンに、有料動画サイトの運営会社を装った犯人から「有料サイトの未納料金がある。払わないと法的手続きに移行します。至急連絡を!」などとメールが送られてきます。メールに記載された電話番号に連絡すると、「未納料金を払わないと身辺調査や強制執行などの法的手続きをとる。コンビニで電子マネーを購入して。」と要求され、購入した電子マネーのID番号を電話やメールで教えるように指示されます。アダルトサイトや有料動画サイトの未納料金があると嘘をついて、コンビニで電子マネーを購入させる被害が全国で急増しています。

電話やメールで「電子マネーを購入し、番号を教えて。」と言われた場合は、電子マネーを購入する前に、必ず警察に相談してください。

「個人事業主向け低金利で融資」をうたった詐欺に注意!

ある日、自宅のファックスに「個人事業主向け低金利融資」の申込書が届きます。資金繰りに困っていたあなたが、申込書に融資希望金額を書いて送り返したところ、後日、金融会社を名のる人物から「審査に数日かかる。」と電話があります。その後、電話で「審査が通った。融資金額の数パーセントを手数料として振り込めば、即日融資する。」と言われ、これを信用して相手が指定する個人名義の口座に現金を振り込むと、今度は「保証会社への契約担保金が必要」などといろいろな理由をつけて何度も送金させられます。結局、融資を受けるどころか、融資を希望していた金額以上の現金をだまし取られてしまいます。

融資を受けるために、先に保証料や手数料等を送金しなければならないような取引は、通常あり得ません。このような勧誘があった時は、すぐに融資保証金詐欺を疑ってください。

「医療費の還付金があるのでATMに行なって」は全て詐欺!!

県や市の職員を名乗る人物から高齢者宅に「医療費の還付金がある。あなたの金融機関の口座を教えてほしい。」「通帳とキャッシュカード、携帯電話を持って、○○の現金自動預払機(ATM)に行なって。」と電話があります。お金が戻ってくると信じてATMに行くと、携帯電話に「今から言う通りにATMを操作して。」と連絡が入ります。そして、指示通りに画面を操作すると、犯人の口座に現金が送金されてしまいます。行政機関の職員が、還付金の手続きで個人情報を聞き出したり、ATMに行くよう指示することは絶対になく、こうした電話は全て詐欺です。最近の事例で、振込寸前にほかのATM利用客の声掛けで、被害を免れたケースがあります。携帯電話で話しながらATMの画面を操作している高齢者を見かけた場合、声掛けとともに、警察への通報をお願いします。

「儲け話にご用心!社債購入のために名義を貸してほしい。」

浄水器の取り扱いや浄水事業を行なっているという会社から会社概要のパンフレットと同社の社債に関する購入申込書が自宅に届きます。後日、大手総合商社の社員を名のる男から電話があり「パンフレットが届いていませんか。それを持っている人だけが社債を購入できる」「当社はこの社債を購入したいので、あなたの名義を貸してほしい」と持ち掛けます。名義貸しを承諾すると、その後、浄水事業会社の社員を名乗る男から「社債購入に関して名義貸しをしたことは犯罪になり、逮捕される」などと電話で脅され、トラブルの解決金を要求されます。

社債等の購入による儲け話を持ちかけ、その話を断ったことあるいは、名義貸しを理由に多額の現金をだまし取られる詐欺や不審電話の相談が多くなっています。このような詐欺に十分注意し、電話等があった時は、お金を準備する前に、必ず警察に相談してください。

「競馬必勝情報を教えるので投資をして欲しい!!」

ある日、投資会社を名のるA社から「競馬で確実に稼ぐことができる。会員登録を!」とメールが届きます。競馬で稼げると思い、自分の個人情報等を登録すると、折り返しA社から「当社は勝馬情報を入手できます。投資してくれれば、その情報を教えます。」などと電話があり、数百万円を要求されます。しかし、一度に数百万円は準備できないと伝えると、「消費者金融で借りることができます。」などと言われ、担当者の指示通りにお金を工面して振り込むと、ようやく勝馬情報が提供されます。ところが、その通りに賭けても外れてしまい、担当者を問いただすと、「投資金は次のレースに回す。」と言いますが、その後、連絡が取れなくなり、被害に気づくのです。

勝馬情報がレース前にわかることは絶対になく、「勝馬で確実に儲かる」という話は全て詐欺です。

女性と交際するためには契約金が必要

携帯電話やスマートフォンに、メールやSNSで女性から交際を求めるメッセージが送られてきます。その気になって、女性とやり取りを続けると、その後、出会い系サイト運営会社を名のる男から、「当社に会員登録料を払えば、必ず女性に会えますよ。」と電話があります。電話の指示どおりに、指定された口座に数百万円を振り込むと、後日、同社を名のる人物が、交際希望を装った女性を連れだって、あなたに会いに来ます。そして、「女性があなたを気に入っています。」「女性も交際のための契約金を半分納めたので、あなたも残り半分を納めてほしい。」などと言って、さらに高額の現金振込を要求します。しかし、指示通りに振込を続けても、再び女性とは会えず、それどころか追加の金銭を要求され、しまいには、連絡すらとれなくなってしまいます。これ以外にも、出会い系サイトを利用して、「異性とメール交換するだけで報酬が貰える」などと持ちかけてくるケースもあります。

うまい話には必ず落とし穴がありますので、お金に手を出す前に警察に相談してください。

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宮崎県警察本部刑事部 組織犯罪対策課