令和4年度宮崎中小企業大賞表彰式について

宮崎中小企業大賞とは

県内産業の振興や地域経済の活性化に特に寄与している中小企業を表彰し、その優れた取組を広く紹介することにより、中小企業に対する県民の理解を深めるとともに、本県経済全体の活性化を図ることを目的としています。

学識経験者等をメンバーとする選考委員会による選考を経て、10月25日（火曜日）に県庁本館知事会議室において下記4社を表彰しました。

集合写真

日本人の食生活の変化により、「原木乾燥椎茸」の消費量が減少傾向にある中、3年前から海外への輸出に取り組んでいる。HACCPや有機JAS等の各種認証を取得し、輸出量を20倍までに伸ばしている。

杉本さん

代表取締役杉本和英

杉本集合写真

従業員写真

表彰項目「オンリーワンの視点、地方創生・働き方改革の視点」
表彰理由
- 原木乾燥椎茸の国内需要の減少をいち早く捉え、3年前から海外輸出（欧米）に取り組んでおり、HACCPや有機JAS、ISO22000などの各種認証を取得し、現在では北米を中心に19か国に輸出し、輸出量も20倍までに伸ばしている。
- 創業当時より一貫して、原料納入農家から全て現金で買い入れており、現在では高千穂町を中心として約650軒の取引農家を支えており、地域の雇用や経済に大きく貢献している。
- 生産現場の高齢化を受けて、産学連携でアシストスーツの実証実験にも取り組むなど、持続可能な生産体制の構築を目指している。
- 障がい者福祉施設との連携にも積極的に取り組んでおり、生産支援、作業発注、商品開発なども行い、林福連携事業の優良事例となっている。

食肉処理機器の製造において、創業以来培ってきた経験と技術を持っており、これまでに特許・実用新案を28件取得（出願中も7件）している。日本のみならず、韓国、タイ、アメリカなど10か国以上にオンリーワンの機械を輸出している。

豊増さん

代表取締役豊増敏夫

マトヤ集合写真

従業員写真

表彰項目「オンリーワンの視点」
表彰理由
- 食肉処理のオンリーワンの製品が多数あり、国内のみならず、海外にも10か国以上の国に輸出し、販路を拡大している。
- 県内全ての牛豚の食肉センターに機械装置が配置されており、本県の主要産業である畜産業を強力にサポートしている点が高く評価できる。
- これらの取組が評価され、民間部門農林水産研究開発功績者賞や、ものづくり日本大賞、新機械振興賞などを受賞している。

「研究開発」、「品質管理」、「環境との調和」の理念に則り、様々な金属部品の表面処理を行なっており、一部の自動車・バイク部品においては世界シェア100％を誇っている。

柳さん

代表取締役柳義一

ミクロ集合写真

従業員写真

表彰項目「オンリーワンの視点、新技術・新分野進出の視点、地方創生・働き方改革の視点」
表彰理由
- 現在の高い技術力に満足することなく、常に新技術等の研究に積極的に取り組み、成果を上げている点は他の企業の模範となる。
- 高い技術力が認められ、国内トップメーカーの製品に採用されている点は高く評価できる。今後の海外への展開も期待したい。
- 県外取引中心の外貨獲得型企業であり、外国人技能実習生の活用など大きな雇用を生み出し地域経済を支えている。

将来的に化石燃料の消費が減少することを見越し、木材原料を活用した新事業を立ち上げる中で、宮崎県畜産試験場、宮崎大学との連携により、「笹サイレージ」の事業化に成功した。

田中さん

代表取締役田中浩一郎

大和集合写真

従業員写真

表彰項目「新技術・新分野進出の視点、地方創生・働き方改革の視点」
表彰理由
- 全国的な問題となっている放置竹林の問題に注目し、それらを無償で伐採し、有効活用することで、全国的に注目されているビジネスモデルである。
- 放置竹林問題の解決だけでなく、ロシアのウクライナ侵攻に伴う飼料価格の高騰の一助となることに加えて、農畜産品の収穫量・品質・土壌の向上に繋がる素晴らしい取組である。
- 鹿児島と新富町に工場も増設し、生産体制を整えたことで、今後の生産・販売量の拡大に大いに期待できる。