令和3年度宮崎県感染症発生動向調査委員会の概要について
1.概要
本年度は、新型コロナウイルス感染症の流行を鑑みて、書面による会議を実施。
2.委員
三宅和昭委員、金子政時委員、中村彰伸委員
岡山昭彦委員、吉住秀之委員、北折健次郎委員、伊井敏彦委員、眞柴晃一委員
古家隆委員、藤﨑淳一郎委員
3.議事
宮崎県感染症発生動向調査概況<2021年/令和3年>(PDF:880KB)
4.要旨
令和3年3月18日までに書面にて意見等を提出いただいた。
(1)宮崎県感染症発生動向調査概況<2021年/令和3年>について
- 梅毒の増加、特に若年女性の増加は深刻な問題と思います。梅毒の増加は潜在的な他の性感染症増加を意味している可能性があります。また医師においても梅毒患者の診断経験は乏しく、特に若年女性では誤診されている可能性があります。このため啓発を医師及び一般県民に行うことが重要であり、何らかの新たな方策を考えることを検討しては、と思います。
- SFTSが再度増加しているのも気になります。県のホームページでもダニ媒介感染症対策はホームページの深いところにあり、なかなかたどり着けませんでした。再度啓発についてご検討ください。
- 梅毒の急激な増加が気になるところ。私も経験の無い先天梅毒は防げなかったのか。その後の経過は?
- ツツガムシ病が11~1月、SFTSは5月を中心に4~9月と夏場に多く発病。この原因は、宿主の活動性の問題ですか?それともリケッチアとウイルスの違いでしょうか?
- 結核については、肺結核、全結核ともに順調に減少しており、今後も減少が期待できる。患者高齢化に伴い、重症度や死亡率がどうなっているかも知りたい。SFTS,つつが虫病は宮崎県で特に患者が多く、ダニに咬まれないような啓蒙が必要である。梅毒の増加傾向が著しい。性感染症であり、若年~中年世代に強くアラートを出して欲しい。
- 定点把握対象疾患の報告数は、COVID-19流行下、ほとんどが減少。(RSウイルス感染症以外)
- 2020年全く流行らなかったRSウイルスが初冬から、同じく流行らなかった手足口病が夏以降全国に先駆けて流行しましたが、その他の感染症はほとんど無かった。インフルエンザに至っては、2シーズン続けて患者を診ることはありませんでした。
(2)その他
- 今回、ご提供いただいた資料は、県のホームページ等で見れますか?
- ポストコロナになったとき、インフルエンザや百日咳が再び増加するかに興味があります。
- 風しんの対策については、本県の対象男性のクーポン使用率が低いようです。これに対して、どのような対策をとっているのでしょうか?
- つつが虫病、SFTSの保健所の報告数は、地図表記にすると分かり易いと思います。
- コロナ感染に関し、「対策協議会」とは別に当会において発生、動向分析すべきと考えます。