
宮崎県感染症発生動向調査2011年第25号
第13巻第25号[宮崎県25週(6/20〜6/26)、全国24週(6/13〜6/19)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第25週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,236人(定点あたり36.8)で、前週比123%と増加した。
前週に比べ増加した主な疾患はヘルパンギーナと手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザと流行性耳下腺炎であった。
ヘルパンギーナの報告数は168人(4.7)で前週比202%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(4.1)の約1.1倍である。中央(14.0)、都城(9.2)、日南(8.7)、日向(6.0)保健所からの報告が多く、警報レベルを超えている。年齢別では6ヶ月から3歳で全体の約8割を占めた。
手足口病の報告数は263人(7.3)で前週比154%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(4.6)の約1.6倍である。延岡(23.5)、日向(13.8)、中央(10.0)、都城(5.8)保健所からの報告が多く、警報レベルを超えている。年齢別では1歳から3歳で全体の約8割を占めた。
マイコプラズマ肺炎2人が宮崎市・延岡(各1人)保健所から報告された。患者は7歳と9歳の男児で原因菌は Mycoplasma pneumonia であった。
保健所別流行警報開始基準値超過疾患
疾患別流行警報開始基準値超過疾患

※手足口病は第25週において流行警報開始基準値5を上回ったため、流行警報が発令されました。
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核2例が宮崎市保健所から報告された。
- 70歳代の男性で肺結核。
- 40歳代の男性で肺結核。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
報告なし。
- 5類感染症
報告なし。
全国第24週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は18.2で、前週比102%とほぼ横ばいであった。今週増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はインフルエンザとRSウイルス感染症であった。
手足口病の報告数は8,166人(2.6)で、前週比155%と増加した。佐賀県(12.3)、福岡県(12.1)、島根県(10.3)からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳で全体の約7割を占めた。
ヘルパンギーナの報告数は2,687人(0.86)で、前週比154%と増加した。鹿児島県(6.0)、香川県(4.9)、和歌山県(2.5)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約7割を占めた。
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核372例
- 3類感染症
細菌性赤痢4例、腸管出血性大腸菌感染症96例、パラチフス1例
- 4類感染症
A型肝炎1例、つつが虫病11例、デング熱1例、日本紅斑熱2例、ボツリヌス症1例、マラリア4例、レジオネラ症17例
- 5類感染症
アメーバ赤痢12例、ウイルス性肝炎4例、急性脳炎2例、クリプトスポリジウム症1例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例、後天性免疫不全症候群10例、梅毒10例、破傷風3例、風疹12例、麻しん18例
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