第13巻第29号[宮崎県29週(7/18〜7/24)、全国28週(7/11〜7/17)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

定点医療機関からの報告総数は1,337人(定点あたり38.7)で、前週比87%と減少した。
前週に比べ増加した主な疾患は流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は伝染性紅斑であった。
流行性耳下腺炎の報告数は95人(2.6)で前週比170%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(2.0)の約1.3倍である。宮崎市(5.7)、高鍋(4.0)保健所からの報告が多く、年齢別では3歳から5歳で全体の約半数を占めた。
手足口病の報告数は419人(11.6)で前週比82%と減少したが、例年同時期の定点あたり平均値(3.6)の約3.2倍である。県全体で警報レベルを超えており、中央(16.0)、宮崎市(15.3)、日南(14.3)保健所からの報告が多かった。年齢別では6ヶ月から3歳で全体の約8割を占めた。
ヘルパンギーナの報告数は381人(10.6)で前週比80%と減少したが、例年同時期の定点あたり平均値(4.3)の約2.5倍である。県全体で警報レベルを超えており、小林(28.3)、延岡(19.3)、日向(11.5)保健所からの報告が多かった。年齢別では6ヶ月から3歳で全体の約8割を占めた。
無菌性髄膜炎3人が宮崎市(2人)、日南(1人)保健所から報告された。患者は1ヶ月の男児2人と1歳の男児であった。
定点医療機関あたりの患者報告総数は27.4で、前週比108%と増加した。今週増加した主な疾患はヘルパンギーナと手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。
ヘルパンギーナの報告数は14,693人(4.7)で、前週比138%と増加した。宮崎県(13.3)、熊本県(9.5)、栃木県(8.7)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約7割を占めた。
手足口病の報告数は34,216人( 11.0)で、前週比113%と増加した。佐賀県(39.7)、福岡県(37.2)、熊本県(30.3)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約7割を占めた。