定点医療機関からの報告総数は527人（定点あたり15.9）で、前週比80％と減少した。

前週に比べ増加した主な疾患は水痘で、減少した主な疾患は流行性耳下腺炎とRSウイルス感染症であった。

水痘の報告数は47人（1.3）で前週比162％と増加した。例年同時期の定点あたり平均値（0.82）の約1.6倍である。都城・日南（2.3）保健所からの報告が多く、年齢別では1〜3歳で全体の約8割を占めた。

マイコプラズマ肺炎2人が宮崎市・日南（各1人）保健所から報告された。患者は11歳の男子と12歳の女子で病原体はMycoplasma pneumoniae であった。

• 1類感染症
  報告なし。
• 2類感染症
  結核4例が宮崎市（2例）、都城・高鍋（各1例）保健所から報告された。
  《宮崎市保健所》
  • 60歳代の男性で無症状病原体保有者。
  • 60歳代の男性で疑似症患者。胸痛がみられた。
  《都城保健所》
  70歳代の女性で肺結核。痰、発熱がみられた。
  《高鍋保健所》
  70歳代の男性で肺結核。痰がみられた。
• 3類感染症
  腸管出血性大腸菌感染症1例が小林保健所から報告された。40歳代の女性で無症状病原体保有者。原因菌のO血清型はO115（VT1産生）。
• 4類感染症
  • 日本紅斑熱1例が宮崎市保健所から報告された。60歳代の男性で発熱、刺し口、発しん、肝機能異常がみられた。畑で作業中にダニに刺され感染。
  • レプトスピラ症1例が小林保健所から報告された。60歳代の女性で発熱、筋肉痛、関節痛、初期に咽頭痛がみられた。
• 5類感染症
  後天性免疫不全症候群1例が宮崎市保健所から報告された。30歳代の男性で無症候性キャリア。
  

(　)内は今週届出分、再掲

定点医療機関あたりの患者報告総数は10.8で、前週比96％と横ばいであった。今週増加した主な疾患は水痘で、減少した主な疾患はヘルパンギーナと手足口病であった。

水痘の報告数は1,856人（0.60）で、前週比128％と増加した。福井県（1.6）、宮城県（1.3）、青森県（1.2）からの報告が多く、年齢別では1歳〜5歳で全体の約8割を占めた。

• 1類感染症
  報告なし。
• 2類感染症
  結核372例
• 3類感染症
  細菌性赤痢5例、腸管出血性大腸菌感染症91例
• 4類感染症
  A型肝炎3例、デング熱2例、日本紅斑熱2例、日本脳炎1例、レジオネラ症27例
• 5類感染症
  アメーバ赤痢8例、ウイルス性肝炎2例、急性脳炎2例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例、後天性免疫不全症候群13例、ジアルジア症2例、梅毒11例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例、風しん2例、麻しん2例
  

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宮崎県感染症週報2011年41号（PDFファイル / 293KB）

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