
宮崎県感染症発生動向調査2011年第46号
第13巻第46号[宮崎県46週(11/14〜11/20)、全国45週(11/7〜11/13)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第46週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は591人(定点あたり18.3)で、前週比100%とほぼ同程度であった。
前週に比べ増加した疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は流行性耳下腺炎であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は58人(1.6)で前週比135%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(1.7)とほぼ同程度である。中央(5.0)・延岡(3.5)保健所からの報告が多く、年齢別では3歳から5歳で全体の約6割を占めた。
マイコプラズマ肺炎1人が宮崎市保健所から報告された。1歳の男児で、病原体はMycoplasma pneumoniaeであった。
クラミジア肺炎1人が高鍋保健所から報告された。3歳の女児で、病原体はChlamydophila pneumoniaeであった。
疾患別流行警報開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核2例が宮崎市・都城(各1例)保健所から報告された。
《宮崎市保健所》
50歳代の男性で無症状病原体保有者。
《都城保健所》
90歳代の女性で肺結核。咳がみられた。
- 3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症3例が、宮崎市(2例)、小林(1例)保健所から報告された。
《宮崎市保健所》
- 5歳の女児で腹痛、水様性下痢、血便、嘔吐、発熱がみられた。原因菌の血清型はO157(VT1,2産生)。
- 30歳代の女性で無症状病原体保有者。原因菌の血清型はO157(VT1,2産生)。
《小林保健所》
70歳代の男性で無症状病原体保有者。原因菌の血清型は不明(VT1,2産生)。
- 4類感染症
つつが虫病1例が宮崎市保健所から報告された。70歳代の男性で発熱、発しんがみられた。発症の1週間ほど前に畑作業をしていた。
- 5類感染症
- 急性脳炎1例が宮崎市保健所から報告された。11歳の男子で発熱、頭痛、嘔吐、項部硬直、意識障害、髄液細胞数の増加がみられた。マイコプラズマ感染の疑い。
- クロイツフェルト・ヤコブ病(古典型)1例が宮崎市保健所から報告された。60歳代の男性で、進行性認知症、ミオクローヌス、視覚異常、記憶障害、精神・知能障害、筋強剛がみられた。
全数把握対象疾患累積報告数(2011年第1週〜46週)

( )内は今週届出分、再掲
動物感染症累積報告数(2011年第1週〜46周)(参考)
病原体情報(衛生環境研究所 微生物部)
細菌(平成23年11月8日〜平成23年11月21日までに検出)
ウイルス(平成23年11月8日〜平成23年11月21日までに検出)

- 発熱・発疹のある小児から、エコーウイルス9型が分離された。本県では約2年ぶりの分離である。
全国第45週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は12.3で、前週比108%と増加した。今週増加した主な疾患は咽頭結膜熱と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。
咽頭結膜熱の報告数は754人(0.24)で、前週比126%と増加した。北海道(0.94)、新潟県(0.93)、徳島県(0.61)からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳で全体の約7割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は12,388人(3.9)で、前週比119%と増加した。山口県(10.0)、大分県(9.5)、宮崎県(7.3)からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳で全体の約4割を占めた。
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核347例
- 3類感染症
細菌性赤痢6例、腸管出血性大腸菌感染症42例
- 4類感染症
A型肝炎3例、チクングニア熱1例、つつが虫病24例、日本紅斑熱4例、ボツリヌス症1例、レジオネラ症7例
- 5類感染症
アメーバ赤痢8例、急性脳炎1例、クリプトスポリジウム症1例、クロイツフェルト・ヤコブ病2例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群23例、ジアルジア症1例、梅毒9例、破傷風1例、風しん4例
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