
宮崎県感染症発生動向調査2012年第4号
第14巻第4号[宮崎県4週(1/23〜1/29)、全国3週(1/16〜1/22)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第4週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は3,222人(定点あたり68.6)で、前週比116%と増加した。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと水痘で、減少した主な疾患は感染性胃腸炎であった。
【インフルエンザ】
- 報告数は2,235人(38.5)で前週比149%と増加し、県内全体で警報レベルを超えた。例年同時期の定点あたり平均値(30.0)の約1.3倍である。小林(70.6)・日南(47.6)保健所からの報告が多い。年齢分布を[図]に示す。
【水痘】
- 報告数は141人(4.0)で前週比150%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(3.9)と同程度である。延岡(7.5)・都城(7.0)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から4歳で全体の約9割を占めた。
【基幹定点からの報告】
- マイコプラズマ肺炎
都城・延岡・日南(各1人)保健所から報告された。患者は4歳、7歳、11歳で、病原体はMycoplasma pneumoniae であった。
保健所別流行警報開始基準値超過疾患

※流行警報開始基準値:インフルエンザ(30.0)、咽頭結膜熱(3.0)、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(8.0)、感染性胃腸炎(20.0)、水痘(7.0)
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核8例。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
報告なし。
- 5類感染症
急性脳炎2例。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜4週)

( )内は今週届出分、再掲
全国第3週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は41.9で、前週比167%と増加した。今週増加した主な疾患はインフルエンザ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は水痘であった。
インフルエンザの報告数は112,035人(22.7)で、前週比310%と増加した。福井県(59.9)、高知県(59.3)、三重県(52.2)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の31%、6歳から9歳が28%、10歳から14歳が20%、15歳から19歳が3%、20歳から59歳が15%、60歳以上が3%を占めた。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は6,979人(2.2)で、前週比147%と増加した。福井県(6.3)、大分県(5.7)、鳥取県(4.3)からの報告が多く、年齢別では4歳から6歳で全体の約半数を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は35,163人(11.2)で、前週比114%と増加した。大分県(24.1)、熊本県(22.3)、宮崎県(20.6)からの報告が多く、年齢別では1歳から2歳で全体の約3割を占めた。
全数把握対象疾患
インフルエンザ情報《県内第4週、全国第3週(再掲)》
県内第4週インフルエンザ発生動向
平成24年1月23日〜1月29日までの1週間で2,235人(定点あたり38.5)の報告があり、前週の約1.5倍に増加した(図1)。県内全体で警報レベル(30.0)を超えた。小林(70.6)・日南(47.6)保健所からの報告が多い(図2)。年齢分布を(図3)に示す。


全国第3週インフルエンザ発生動向
平成23年1月16日〜1月22日までの1週間で112,035人(22.7)の報告があり、前週の約3倍に増加した。福井県(59.9)、高知県(59.3)、三重県(52.2)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の31%、6歳から9歳が28%、10歳から14歳が20%、15歳から19歳が3%、20歳から59歳が15%、60歳以上が3%を占めた。
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