
宮崎県感染症発生動向調査2012年第11号
第14巻第11号[宮崎県第11週(3/12〜3/18)全国第10週(3/5〜3/11)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第11週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は1,297人(定点あたり29.9)で、前週比80%と減少した。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。
【インフルエンザ】
- 報告数は604人(10.2)で前週比67%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値(19.1)の約半数である。小林(16.0)・都城(15.3)保健所からの報告が多い。年齢分布を(図)に示す。
【感染性胃腸炎】
- 報告数は374人(10.4)で前週比106%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(17.4)の約6割である。小林(20.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳で全体の約3割を占めた。
【基幹定点からの報告】
- クラミジア肺炎
高鍋(1人)保健所から報告された。患者は2歳で、病原体はChlamydophila pneumoniae であった。
保健所別流行警報開始基準値超過疾患

流行警報開始基準値:咽頭結膜熱(3.0)、感染性胃腸炎(20.0)
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核7例。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
デング熱1例、レジオネラ症1例。
- 5類感染症
報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜11週)

( )内は今週届出分、再掲
病原体情報(衛生環境研究所 微生物部)(平成24年3月19日までに検出)
ウイルス
細菌
全国第10週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は35.7で、前週比95%と横ばいであった。今週増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。
インフルエンザの報告数は103,863人(21.1)で、前週比89%と減少した。新潟県(41.9)、山形県(39.8)、宮城県(38.7)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の30%、6歳から9歳が33%、10歳から14歳が18%、15歳から19歳が3%、20歳から59歳が13%、60歳以上が3%を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は23,604人(7.5)で、前週比106%と増加した。大分県(12.7)、福岡県(12.4)、広島県・島根県(11.9)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約4割を占めた。
全数把握対象疾患
インフルエンザ情報《県内第11週、全国第10週(再掲)》
県内11週インフルエンザ発生動向
平成24年3月12日〜3月18日までの1週間で604人(定点あたり10.2)の報告があり、前週の約7割に減少した(図1)。例年同時期の定点あたり平均値(19.1)の約半数である。小林(16.0)・都城(15.3)保健所からの報告が多い(図2)。年齢分布を(図3)に示す。




※警報終息基準値は定点当たり10.0となっています。
全国第10週インフルエンザ発生動向
平成24年3月5日〜3月11日までの1週間で103,863(21.1)の報告があり、前週比89%と減少した。新潟県(41.9)、山形県(39.8)、宮城県(38.7)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の30%、6歳から9歳が33%、10歳から14歳が18%、15歳から19歳が3%、20歳から59歳が13%、60歳以上が3%を占めた。
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