
宮崎県感染症発生動向調査2012年第34号
第14巻第34号[宮崎県第34週(8/20〜8/26)全国第33週(8/13〜8/19)
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第34週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は666人(定点あたり20.5)で、前週比121%と増加した。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患はヘルパンギーナであった。
【RSウイルス感染症】
- 報告数は68人(1.9)で前週比227%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(0.78)の約2.4倍である。延岡・日向(各5.2)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳以下が全体の約8割を占めた。
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
- 報告数は52人(1.4)で前週比113%と増加した。例年同時期の定点あたり報告数(0.96)の約1.5倍である。延岡(5.8)保健所からの報告が多く、年齢別では5歳から8歳が全体の約6割を占めた。
基幹定点からの報告
- 無菌性髄膜炎:都城(1人)保健所から報告された。患者は4歳で、病原体はムンプスウイルス。
- マイコプラズマ肺炎:高鍋(1人)保健所から報告された。患者は7歳。
流行警報開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核8例。
- 3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症4例。
- 4類感染症
日本紅斑熱1例。
- 5類感染症
報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜34週)

( )内は今週届出分、再掲
全国第33週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は8.8で、前週比78%と減少した。今週増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患はヘルパンギーナと手足口病であった。
インフルエンザの報告数は1,155人(0.25)で、前週比114%と増加した。沖縄県(17.7)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の17%、6〜9歳が7%、10〜14歳が7%、15〜19歳が6%、20歳代から50歳代が47%、60歳以上が16%であった。
全数把握対象疾患(全国第33週)

- 腸管出血性大腸菌感染症:北海道(93例)、長野県(43例)からの報告が多い。
- 風しん:大阪府(21例)、東京都(18例)、神奈川県(15例)からの報告が多い。
PDFファイルダウンロード