
宮崎県感染症発生動向調査2013年第8号
第15巻第8号[宮崎県第8週(2/18〜2/24)全国第7週(2/11〜2/17)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成25年第8週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は2,083人(定点あたり48.5)で、前週比110%と増加した。
前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎とインフルエンザで、減少した主な疾患は咽頭結膜熱であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】
- 報告数は654人(18.2)で前週比118%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(15.2)の約1.2倍である。日南(40.3)、小林(30.7)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

【インフルエンザ】
- 報告数は1039人(17.6)で前週比108%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(17.4)と同程度である。小林(30.4)、延岡(25.4)、日南(23.4)保健所からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の35%、6〜9歳が21%、10〜14歳が16%、15〜19歳が4%、20歳代から50歳代が18%、60歳以上が6%を占めた。

基幹定点からの報告
- 無菌性髄膜炎:都城(1人)保健所から報告された。患者は1歳で、原因病原体はAdenovirus NT。
- マイコプラズマ肺炎:延岡(1人)保健所から報告された。患者は10歳代であった。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核5例。
- 3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症5例。
- 4類感染症
つつが虫病1例。
- 5類感染症
梅毒1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜8週)

( )内は今週届出分、再掲
病原体情報(衛生環境研究所微生物部 平成25年2月24日までに検出)
細菌
ウイルス(サーベイランス)

- 嘔吐下痢症の乳児からアデノウイルス1型が1例検出された。
- 手足口病疑いの成人女性からコクサッキーウイルスA6型が1例検出された。
- 伝染性紅斑疑いの乳児からパルボウイルスB19型が1例検出された。
ノロウイルス検出情報
全国第7週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は28.7で、前週比71%と減少した。今週大きく増加した疾患はなかった。減少した主な疾患はインフルエンザであった。
インフルエンザの報告数は80,636人(16.3)で、前週比61%と減少した。愛知県(30.4)、岐阜県(26.5)、広島県(26.2)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が28%、6〜9歳が19%、10〜14歳が14%、15〜19歳が4%、20歳代から50歳代が27%、60歳以上が8%を占めた。
全数把握対象疾患(全国第7週)
インフルエンザ情報《県内第8週、全国第7週(再掲)》
県内8週インフルエンザ発生動向
平成25年2月18日〜2月24日までの1週間で1,039人(定点あたり17.6)の報告があり、前週の約1.1倍に増加した(図1)。例年同時期の定点あたり平均値(17.4)と同程度である。保健所別報告数を(図2)、年齢群別患者発生割合を(図3)に示す。


全国第7週インフルエンザ発生動向
平成25年2月11日〜2月17日までの1週間で80,636人(16.3)の報告があり、前週比61%と減少した。愛知県(30.4)、岐阜県(26.5)、広島県(26.2)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が28%、6〜9歳が19%、10〜14歳が14%、15〜19歳が4%、20歳代から50歳代が27%、60歳以上が8%を占めた。
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