
宮崎県感染症発生動向調査2013年第9号
第15巻第9号[宮崎県第9週(2/25〜3/3)全国第8週(2/18〜2/24)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成25年第9週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は2,093人(定点あたり47.6)で、前週比98%と横ばいであった。
前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザとRSウイルス感染症で、減少した主な疾患は感染性胃腸炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】
- 報告数は61人(1.7)で前週比115%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(0.85)の約2倍である。日向(7.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳以下が全体の約7割を占めた。

【インフルエンザ】
- 報告数は1,113人(18.9)で前週比107%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(14.5)の約1.3倍である。小林(32.6)、日南(29.8)、延岡(24.7)保健所からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の36%、6〜9歳が19%、10〜14歳が18%、15〜19歳が3%、20歳代から50歳代が18%、60歳以上が6%を占めた。

基幹定点からの報告
- マイコプラズマ肺炎:日南(1人)保健所から報告された。患者は9歳であった。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核7例。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
報告なし。
- 5類感染症
アメーバ赤痢2例、ウイルス性肝炎1例、風しん1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜9週)

( )内は今週届出分、再掲
病原体情報(衛生環境研究所微生物部 平成25年3月3日までに検出)
ノロウイルス検出情報
全国第8週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は28.8で、前週比100%と横ばいであった。今週増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は6,931人(2.2)で、前週比132%と増加した。石川県(6.8)、鳥取県(6.0)、富山県(5.5)からの報告が多く、年齢別では4歳から6歳が全体の約半数を占めた。
水痘の報告数は4,041人(1.3)で、前週比123%と増加した。宮崎県(3.7)、沖縄県(3.5)、鹿児島県(2.8)からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳が全体の約8割を占めた。
インフルエンザの報告数は68,661人(13.9)で、前週比85%と減少した。愛知県(28.1)、広島県(24.7)、鹿児島県(24.3)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が28%、6〜9歳が21%、10〜14歳が16%、15〜19歳が4%、20歳代から50歳代が23%、60歳以上が8%を占めた。
全数把握対象疾患(全国第8週)

- 風しん:東京都(78例)、埼玉県・神奈川県(各28例)、千葉県(24例)からの報告が多い。
インフルエンザ情報《県内第9週、全国第8週(再掲)》
県内9週インフルエンザ発生動向
平成25年2月25日〜3月3日までの1週間で1,113人(定点あたり18.9)の報告があり、前週の約1.1倍に増加した(図1)。例年同時期の定点あたり平均値(14.5)の約1.3倍である。保健所別報告数を(図2)、年齢群別患者発生割合を(図3)に示す。


全国第8週インフルエンザ発生動向
平成25年2月18日〜2月24日までの1週間で68,661人(13.9)の報告があり、前週比85%と減少した。愛知県(28.1)、広島県(24.7)、鹿児島県(24.3)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が28%、6〜9歳が21%、10〜14歳が16%、15〜19歳が4%、20歳代から50歳代が23%、60歳以上が8%を占めた。
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