
宮崎県感染症発生動向調査2013年第11号
第15巻第11号[宮崎県第11週(3/11〜3/17)全国第10週(3/4〜3/10)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成25年第11週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は1,601人(定点あたり38.4)で、前週比87%と減少した。
前週に比べ大きく増加した疾患はなく、減少した主な疾患は水痘とインフルエンザであった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】
- 報告数は557人(15.5)で前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値(16.1)と同程度である。日南(36.3)、小林(29.7)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約4割を占めた。

【インフルエンザ】
- 報告数は741人(12.6)で前週比80%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値(12.4)と同程度である。小林(25.8)、日南(20.2)保健所からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の28%、6〜9歳が29%、10〜14歳が21%、15〜19歳が4%、20歳代から50歳代が16%、60歳以上が2%を占めた。

基幹定点からの報告
- マイコプラズマ肺炎:延岡(1人)保健所から報告された。患者は6歳であった。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核2例。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
報告なし。
- 5類感染症
報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜11週)

( )内は今週届出分、再掲
病原体情報(衛生環境研究所微生物部 平成25年3月17日までに検出)
ノロウイルス検出情報
全国第10週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は27.1で、前週比97%と横ばいであった。今週増加した主な疾患は感染性胃腸炎と水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。
感染性胃腸炎の報告数は32,737人(10.4)で、前週比108%と増加した。福井県(17.5)、大分県(17.1)、熊本県(16.0)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約4割を占めた。
水痘の報告数は3,864人(1.2)で、前週比116%と増加した。宮崎県(3.8)、沖縄県(3.6)、大分県(3.4)からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳が全体の約8割を占めた。
インフルエンザの報告数は51,190人(10.4)で、前週比85%と減少した。愛知県(27.3)、福井県(21.4)、鹿児島県(21.1)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が27%、6〜9歳が26%、10〜14歳が17%、15〜19歳が4%、20歳代から50歳代が20%、60歳以上が6%を占めた。
全数把握対象疾患(全国第10週)

- 風しん:東京都(93例)、千葉県(27例)、神奈川県(26例)からの報告が多い。
インフルエンザ情報《内第11週、全国第10週(再掲)》
県内11週インフルエンザ発生動向
平成25年3月11日〜3月17日までの1週間で741人(定点あたり12.6)の報告があり、前週の約8割に減少した(図1)。例年同時期の定点あたり平均値(12.4)と同程度である。保健所別報告数を(図2)、年齢群別患者発生割合を(図3)に示す。

全国第10週インフルエンザ発生動向
平成25年3月4日〜3月10日までの1週間で51,190人(10.4)の報告があり、前週比85%と減少した。愛知県(27.3)、福井県(21.4)、鹿児島県(21.1)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が27%、6〜9歳が26%、10〜14歳が17%、15〜19歳が4%、20歳代から50歳代が20%、60歳以上が6%を占めた。
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