
宮崎県感染症発生動向調査2013年第15号
第15巻第15号[宮崎県第15週(4/8〜4/14)全国第14週(4/1〜4/7)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成25年第15週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は823人(定点あたり21.9)で、前週比85%と減少した。
前週に比べ増加した疾患は水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【水痘】
- 報告数は90人(2.5)で前週比134%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(3.4)の約7割である。宮崎市(3.6)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約7割を占めた。

基幹定点からの報告
- マイコプラズマ肺炎:延岡(1人)保健所から報告された。患者は3歳であった。
- クラミジア肺炎:日南(1人)保健所から報告された。患者は30歳代で病原体はChlamydophila pneumoniaeであった。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核5例。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
レジオネラ症2例。
- 5類感染症
報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜15週)

( )内は今週届出分、再掲
全国第14週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は14.9で、前週比83%と減少した。今週大きく増加した疾患はなかった。減少した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎であった。
全数把握対象疾患(全国第14週)

- 風しん:東京都(119例)、大阪府(93例)、神奈川県(67例)からの報告が多い。九州では鹿児島県(19例)からの報告が多い。
月報告対象疾患の発生動向 <3月>
性感染症
【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は33人(2.5)で、前月比103%と横ばいであった。また、昨年3月(2.5)と同程度であった。
《疾患別》
- 性器クラミジア感染症
報告数15人(1.2)で、前月の約1.1倍、前年の約7割であった。20歳代が全体の約4割、30歳代が約3割を占めた。
- 性器ヘルペスウイルス感染症
報告数5人(0.38)で、前月の約6割、前年の約1.7倍であった。20歳代が3人、30歳代・50歳代がそれぞれ1人であった。
- 尖圭コンジローマ
報告数2人(0.15)で、前月及び前年と同程度であった。どちらも20歳代であった。
- 淋菌感染症
報告数11人(0.85)で、前月の約1.6倍、前年の約1.8倍であった。20歳代が全体の約6割を占めた。

【全国】定点医療機関総数:969
定点医療機関からの報告総数は3,918人(4.1)で、前月比106%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,023人(2.1)で前月比109%、性器ヘルペスウイルス感染症733人(0.76)で前月比109%、尖圭コンジローマ449人(0.46)で前月比105%、淋菌感染症713人(0.74)で前月比99%であった。
薬剤耐性菌
【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は30人(4.3)で前月比59%と減少した。また、昨年3月(4.7)の約9割であった。
《疾患別》
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
報告数29人(4.1)で、前月の約6割、前年と同程度であった。70歳以上が全体の約7割を占めた。
- ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
報告数1人(0.14)で、前月及び前年の約半数であった。60歳代の報告であった。
- 薬剤耐性緑膿菌感染症
報告はなかった。
- 薬剤耐性アシネトバクター感染症
報告はなかった。
【全国】 定点医療機関総数:470
定点医療機関からの報告総数は1,802人(3.8)で、前月比99%と横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,584人(3.4)で前月比100%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症203人(0.43)で前月比94%、薬剤耐性緑膿菌感染症15人(0.03)で前月比60%、薬剤耐性アシネトバクター感染症の報告はなかった。
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