風しん（全数把握対象）の報告が1例あり、19週までの累積報告数が14例となった。今週の1例は宮崎市保健所からの報告で、30歳代であった。ワクチン接種歴はなかった。
定点医療機関からの報告総数は986人（定点あたり24.0）で、前週比116％と増加した。
前週に比べ増加した主な疾患は水痘で、大きく減少した疾患はなかった。

【水痘】

• 報告数は117人（3.3）で前週比146％と増加した。例年同時期の定点あたり平均値（3.3）と同程度である。日南（12.7）保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約7割を占めた。

【インフルエンザ】

• 報告数は390人（6.6）で前週比101％と横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値（2.1）の約3倍と多い。延岡（20.3）、高千穂（18.0）保健所からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の24％、6歳から9歳が31％、10歳から14歳が26％、15歳から19歳が8％、20歳代から50歳代が8％、60歳以上が3％であった。

• 1類感染症
  報告なし。
• 2類感染症
  結核4例。
• 3類感染症
  報告なし。
• 4類感染症
  日本紅斑熱1例。
• 5類感染症
  風しん1例。

(　)内は今週届出分、再掲

定点医療機関あたりの患者報告総数は13.1で、前週比71％と減少した（連休含む）。今週増加した疾患はなかった。減少した主な疾患は感染性胃腸炎とインフルエンザであった。

• 風しん：大阪府（101例）、東京都（65例）、神奈川県（56例）からの報告が多い。

【宮崎県】　定点医療機関総数：13
定点医療機関からの報告総数は44人（3.4）で、前月比133％と増加した。また、昨年4月（2.8）の約1.2倍であった。

《疾患別》

• 性器クラミジア感染症
  報告数26人（2.0）で、前月の約1.7倍、前年の約1.1倍であった。20歳代が全体の約4割を占めた。
• 性器ヘルペスウイルス感染症
  報告数9人（0.69）で、前月及び前年の約1.8倍であった。30歳代が全体の約4割を占めた。
• 尖圭コンジローマ
  報告はなかった。
• 淋菌感染症
  報告数9人（0.69）で、前月の約8割、前年の約2.3倍であった。20歳代が全体の約4割を占めた。

【全国】定点医療機関総数：973
定点医療機関からの報告総数は4,034人（4.2）で、前月比103％と横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,102人（2.2）で前月比103％、性器ヘルペスウイルス感染症717人（0.74）で前月比97％、尖圭コンジローマ451人（0.46）で前月比100％、淋菌感染症764人（0.79）で前月比107％であった。

【宮崎県】　定点医療機関総数：7
定点医療機関からの報告総数は31人（4.4）で前月比103％と横ばいであった。また、昨年4月(4.6)と同程度であった。

《疾患別》

• メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
  報告数25人（3.6）で、前月及び前年の約9割であった。70歳以上が全体の約6割を占めた。
• ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
  報告数5人（0.71）で、前月の約5倍、前年の約2.5倍であった。70歳代が4人、60歳代が1人であった。
• 薬剤耐性緑膿菌感染症
  報告数1人（0.14）で、前年と同程度であった。70歳以上であった。
• 薬剤耐性アシネトバクター感染症
  報告はなかった。

【全国】　定点医療機関総数：474
定点医療機関からの報告総数は2,057人（4.3）で、前月比113％と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,725人（3.6）で前月比108％、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症310人（0.65）で前月比151％、薬剤耐性緑膿菌感染症17人（0.04）で前月比133％、薬剤耐性アシネトバクター感染症の報告は5人であった。

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宮崎県感染症週報2013年第19号（PDFファイル /112KB）

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