
宮崎県感染症発生動向調査2013年第21号
第15巻第21号[宮崎県第21週(5/20〜5/26)全国第20週(5/13〜5/19)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成25年第21週の発生動向
風しん(全数把握対象)の報告が2例あり、21週までの累積報告数が18例となった。今週の2例は宮崎市保健所からの報告で、どちらも20歳代であった。ワクチン接種歴は2例とも不明であった。
定点医療機関からの報告総数は903人(定点あたり23.6)で、前週比95%と横ばいであった。
前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。


インフルエンザ・小児科定点からの報告
【咽頭結膜熱】
- 報告数は53人(1.5)で前週比147%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(0.73)の約2倍である。昨年11月頃から例年と比較して高い状態が続いている。延岡(3.5)、日南(3.3)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から4歳が全体の約7割を占めた。

流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核11例。
- 3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症2例。
- 4類感染症
A型肝炎1例、重症熱性血小板減少症候群1例、レジオネラ症2例。
- 5類感染症
クロイツフェルト・ヤコブ病1例、梅毒1例、風しん2例。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜21週)

( )内は今週届出分、再掲
全国第20週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は17.8で、前週比107%と増加した。今週増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は水痘であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は7,512人(2.4)で前週比127%と増加した。新潟県(4.8)、富山県・鳥取県(各4.5)、石川県(4.0)からの報告が多く、年齢別では3歳から7歳が全体の約6割を占めた。
全数把握対象疾患(全国第20週)

- 風しん:大阪府(132例)、東京都(114例)、兵庫県(70例)からの報告が多い。
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