
宮崎県感染症発生動向調査2013年第25号
第15巻第25号[宮崎県第25週(6/17〜6/23)全国第24週(6/10〜6/16)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成25年第25週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は813人(定点あたり23.6)で、前週比98%と横ばいであった。
前週に比べ増加した主な疾患は手足口病で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【手足口病】
- 報告数は102人(2.8)で前週比165%と増加した。4週連続で増加している。例年同時期の定点あたり平均値*(5.7)の約半数である。延岡(13.0)、中央(12.0)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から3歳が全体の約9割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【インフルエンザ】
- 報告数は55人(0.93)で前週比134%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(0.24)の約3.9倍である。小林(8.8)保健所からの報告が多く、年齢別では10-14歳が全体の約6割を占めた。

基幹定点からの報告
- 細菌性髄膜炎:宮崎市保健所管内で1人報告された。患者は2ヶ月で原因菌はEscherichia coli 。
- 無菌性髄膜炎:都城保健所管内で1人報告された。患者は10歳で病原体は不明。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核3例。
- 3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症2例。
- 4類感染症
レジオネラ症1例。
- 5類感染症
報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜25週)

( )内は今週届出分、再掲
全国第24週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は14.1で、前週比98%と横ばいであった。今週増加した主な疾患は手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。
手足口病の報告数は4,181人(1.3)で前週比134%と増加した。佐賀県(8.0)、福岡県(5.2)、熊本県(5.1)からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約7割を占めた。
全数把握対象疾患(全国第24週)

- 風しん:大阪府(126例)、東京都(98例)、神奈川県(62例)、兵庫県(47例)からの報告が多い。九州の報告数:鹿児島県(39例)、福岡県(20例)、佐賀県(3例)、熊本県(2例)、長崎県・大分県・沖縄県(各1例)。
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