
宮崎県感染症発生動向調査2013年第34号
第15巻第34号[宮崎県第34週(8/19〜8/25)全国第33週(8/12〜8/18)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成25年第34週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は723人(定点あたり23.7)で、前週比92%と減少した。
前週に比べ増加した主な疾患は水痘と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は流行性角結膜炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【手足口病】
- 報告数は147人(4.1)で前週比95%と横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値*(3.1)の約1.3倍である。宮崎市(6.2)、日向(6.0)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から2歳が全体の約8割を占めた。

【水痘】

基礎幹定点からの報告
- 無菌性髄膜炎:延岡保健所管内で1人報告された。患者は月齢0ヶ月で病原体不明。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患(34週までに届出のあったもの)
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核6例。
- 3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症4例。
- 4類感染症
日本紅斑熱2例。
- 5類感染症
後天性免疫不全症候群1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜34週)

( )内は今週届出分、再掲
病原体情報(衛生環境研究所微生物部 平成25年8月26日までに検出)
細菌
ウイルス

- 髄膜炎、発熱、脳炎等の症状を呈した乳児3名と幼児1名からエコーウイルス18型が分離された。
- 下痢症状を呈した乳児1名と髄膜炎、脳炎症状を呈した乳児1名からコクサッキーウイルスB3型が分離された。
- ウイルス感染症疑いの乳児1名からエコーウイルス30型が分離された。
- 新生児感染症疑いの乳児1名からコクサッキーウイルスB2型が分離された。
- デング熱、チクングニア熱疑いの成人男性からデングウイルス1型が検出された。
全国第33週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は13.1で、前週比72%と減少した。今週増加した主な疾患はなかった。減少した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナであった。
手足口病の報告数は15,574人(5.2)で前週比66%と減少した。新潟県(14.3)、福島県(10.0)、長野県(9.1)からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から3歳が全体の約8割を占めた。
RSウイルス感染症の報告数は1,281人(0.43)で前週比100%と横ばいであった。鹿児島県(1.6)、宮崎県(1.4)、福岡県(1.2)からの報告が多く、年齢別では2歳以下が全体の約9割を占めた。
全数把握対象疾患(全国第33週)
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