
宮崎県感染症発生動向調査2013年第35号
第15巻第35号[宮崎県第35週(8/26〜9/1)全国第34週(8/19〜8/25)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成25年第35週の発生動向
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数把握対象)の報告が都城保健所から1例あった。県内での報告は5例目となった。80歳代女性、ダニの刺し口はなく、海外渡航歴もなかった。
定点医療機関からの報告総数は699人(定点あたり22.2)で、前週比94%と減少した。
前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症と手足口病で、減少した主な疾患はヘルパンギーナであった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】
- 報告数は119人(3.3)で前週比225%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(2.0)の約1.7倍である。延岡(12.5)保健所からの報告が多く、年齢別では2歳以下が全体の約9割を占めた。

【手足口病】

基礎幹定点からの報告
- マイコプラズマ肺炎:小林保健所管内で1人報告された。患者は50歳代。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患(35週までに届出のあったもの)
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核8例。
- 3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症18例。
- 4類感染症
重症熱性血小板減少症候群1例、レジオネラ症1例。
- 5類感染症
後天性免疫不全症候群1例、破傷風1例。


全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜35週)

( )内は今週届出分、再掲
全国第34週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は12.9で、前週比99%と横ばいであった。今週増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナであった。
感染性胃腸炎の報告数は9,184人(3.0)で前週比140%と増加した。大分県(7.8)、島根県(6.0)、
宮崎県(5.9)からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から2歳が全体の約4割を占めた。
手足口病の報告数は13,169人(4.2)で前週比81%と減少した。4週続けて減少している。新潟県(10.4)、長野県(9.0)、山梨県(7.5)からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から3歳が全体の約7割を占めた。
全数把握対象疾患(全国第34週)
PDFファイルダウンロード