
宮崎県感染症発生動向調査2013年第38号
第15巻第38号[宮崎県第38週(9/16〜9/22)全国第37週(9/9〜9/15)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成25年第38週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は660人(定点あたり21.2)で、前週比95%と横ばいであった。
前週に比べ増加した主な疾患は水痘で、減少した主な疾患は手足口病であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【水痘】
- 報告数は53人(1.5)で前週比177%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(0.96)の約1.5倍である。小林(3.7)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約7割を占めた。

【RSウイルス感染症】

基礎幹定点からの報告
- 無菌性髄膜炎:日南保健所管内で1人報告された。患者は7歳で、病原体不明。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患(38週までに届出のあったもの)
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核2例。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
報告なし。
- 5類感染症
報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜38週)

( )内は今週届出分、再掲
病原体情報(衛生環境研究所 微生物部 2013年9月24日までに検出)
ウイルス

- 手足口病の幼児および脳症疑いの幼児からコクサッキーウイルスA6型が検出された。本年、全国的に手足口病の原因ウイルスはコクサッキーウイルスA6型が最も多く検出されており、次いでエンテロウイルス71型が検出されている。
-
インフルエンザA型と診断された幼児からインフルエンザAH3型が分離された。
- ヘルペス脳炎疑いの乳児からコクサッキーウイルスB2型が分離された。
細菌
全国第37週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は13.3で、前週比104%と横ばいであった。今週増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患はヘルパンギーナであった。
RSウイルス感染症の報告数は3,469人(1.1)で前週比137%と増加した。宮崎県(4.5)、山口県(3.3)、鹿児島県(3.2)からの報告が多く、年齢別では2歳以下が全体の約9割を占めた。
手足口病の報告数は12,362人(4.0)で前週比102%と横ばいであった。北海道(12.7)、新潟県(10.5)、長野県(8.0)からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約6割を占めた。
全数把握対象疾患(全国第37週)
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