
宮崎県感染症発生動向調査2013年第41号
第15巻第41号[宮崎県第41週(10/7〜10/13)全国第40週(9/30〜10/6)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成25年第41週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は746人(定点あたり22.9)で、前週比101%と横ばいであった。
前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】
- 報告数は308人(8.6)で前週比114%と増加した。3週続けて増えており、例年同時期の定点あたり平均値*(5.2)の約1.6倍である。小林(12.7)、延岡(12.3)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から3歳が全体の約6割を占めた。


【RSウイルス感染症】


流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患(41週までに届出のあったもの)
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核11例。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
報告なし。
- 5類感染症
報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜41週)

( )内は今週届出分、再掲
全国第40週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は9.7で、前週比107%と増加した。今週増加した主な疾患は感染性胃腸炎とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。
感染性胃腸炎の報告数は9,416人(3.0)で前週比115%と増加した。宮崎県(7.5)、大分県(6.9)、茨城県(6.0)からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から2歳が全体の約4割を占めた。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は3,017人(0.96)で前週比133%と増加した。山形県・長野県(各1.9)、北海道・山口県(各1.8)、富山県(1.6)からの報告が多く、年齢別では4歳から7歳が全体の約半数を占めた。
全数把握対象疾患(全国第40週)
月報告対象疾患の発生動向 <9月>
性感染症
【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は29人(2.2)で、前月比85%と減少した。また、昨年9月(2.6)の約9割であった。
《疾患別》
- 性器クラミジア感染症
報告数18人(1.4)で、前月の約1.1倍、前年の約9割であった。30歳代が全体の約4割を占めた。
- 性器ヘルペスウイルス感染症
報告数2人(0.15)で、前月及び前年の約3割であった。10歳代後半と20歳代であった。
- 尖圭コンジローマ
報告数1人(0.08)で、前月の約3割、前年と同程度であった。60歳代であった。
- 淋菌感染症
報告数8人(0.62)で、前月の約1.1倍、前年の約1.6倍であった。20歳代・30歳代ががそれぞれ全体の約4割を占めた。

【全国】定点医療機関総数:972
定点医療機関からの報告総数は4,163人(4.3)で、前月比94%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,211人(2.3)で前月比97%、性器ヘルペスウイルス感染症684人(0.70)で前月比85%、尖圭コンジローマ464人(0.48)で前月比94%、淋菌感染症804人(0.83)で前月比94%であった。
薬剤耐性菌
【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は29人(4.1)で前月比104%と横ばいであった。また、昨年9月(4.1)と同程度であった。
《疾患別》
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
報告数29人(4.1)で、前月及び前年の約1.1倍であった。70歳以上が全体の約半数、5歳未満が約2割を占めた。
- ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
報告はなかった。
- 薬剤耐性緑膿菌感染症
報告はなかった。
- 薬剤耐性アシネトバクター感染症
報告はなかった。
【全国】 定点医療機関総数:472
定点医療機関からの報告総数は1,858人(3.9)で、前月比94%と減少した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,632人(3.5)で前月比94%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症201人(0.43)で前月比92%、薬剤耐性緑膿菌感染症24人(0.05)で前月比71%、薬剤耐性アシネトバクター感染症1人であった。
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