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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2013年第45号

第15巻第45号[宮崎県第45週(11/4〜11/10)全国第44週(10/28〜11/3)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県平成25年第45週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は821人(定点あたり24.8)で、前週比100%と横ばいであった。
前週に比べ増加した主な疾患は流行性角結膜炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は503人(14.0)で前週比102%と横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値*(8.8)の約1.6倍である。小林(32.0)、日南(21.3)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から4歳が全体の約7割を占めた。

【手足口病】

  • 報告数は101人(2.8)で前週比96%と横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値*(0.94)の約3倍である。日南(8.7)、日向(8.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約8割を占めた。
  • * 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

流行警報レベル開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患(45週までに届出のあったもの)

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核2例。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症
    日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜45週)

( )内は今週届出分、再掲

全国第44週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は10.9で、前週比110%と増加した。今週増加した主な疾患は水痘と感染性胃腸炎で、大きく減少した疾患はなかった。

水痘の報告数は2,632人(0.84)で前週比156%と増加した。新潟県(2.1)、三重県(1.7)、岩手県(1.4)からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳が全体の約8割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は12,898人(4.1)で前週比112%と増加した。宮崎県(13.6)、島根県(8.4)、長崎県(8.2)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約半数を占めた。

全数把握対象疾患(全国第44週)

月報告対象疾患の発生動向 <10月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は30人(2.3)で、前月比103%と横ばいであった。また、昨年10月(3.4)の約7割であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数19人(1.5)で、前月の約1.1倍、前年の約7割であった。20歳代が全体の約6割を占めた。(男性12人・女性7人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数6人(0.46)で、前月の約3倍、前年の約8割であった。20歳代が全体の約半数を占めた。(男性3人・女性3人)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数1人(0.08)で、前月と同程度、前年の約半数であった。(男性のみ)
  • 淋菌感染症
    報告数4人(0.31)で、前月の約半数、前年の約6割であった。(男性のみ)


【全国】定点医療機関総数:972
定点医療機関からの報告総数は4,298人(4.4)で、前月比103%と横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,195人(2.3)で前月比100%、性器ヘルペスウイルス感染症732人(0.75)で前月比107%、尖圭コンジローマ504人(0.52)で前月比108%、淋菌感染症867人(0.89)で前月比107%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は26人(3.7)で前月比90%と減少した。また昨年10月(6.6)の約6割であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数25人(3.6)で、前月の約9割、前年の約6割であった。70歳以上が全体の約7割、5歳未満が約2割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数1人(0.14)で前年の約半数であった(前月報告なし)。患者は70歳以上であった。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告はなかった。
  • 薬剤耐性アシネトバクター感染症
    報告はなかった。

【全国】 定点医療機関総数:470
定点医療機関からの報告総数は1,945人(4.1)で、前月比105%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,665人(3.5)で前月比102%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症249人(0.53)で前月比123%、薬剤耐性緑膿菌感染症30人(0.06)で前月比120%、薬剤耐性アシネトバクター感染症1人であった。

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