所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2013年第48号

第15巻第48号[宮崎県第48週(11/25〜12/1)全国第47週(11/18〜11/24)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県平成25年第48週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,240人(定点あたり37.9)で、前週比120%と増加した。
前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎と水痘で、減少した主な疾患は手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は791人(22.0)で前週比126%と増加し、県全体で流行警報レベル開始基準値を超えた。例年同時期の定点あたり平均値*(15.7)の約1.4倍である。高千穂(41.0)、小林(35.0)、日南(34.7)保健所からの報告が多い。年齢別では1歳から5歳が全体の約7割を占めた。

【水痘】

  • 報告数は109人(3.0)で前週比295%と増加したが、例年同時期の定点あたり平均値*(2.8)の約1.1倍である。日南(8.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約8割を占めた。
  • * 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基礎幹定点からの報告
  • 細菌性髄膜炎:宮崎市保健所管内で1人報告された。患者は月齢1ヶ月で、原因菌はStreptococcus group G
  • 無菌性髄膜炎:宮崎市保健所管内で1人報告された。患者は3歳で、病原体不明。
流行警報レベル開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患(48週までに届出のあったもの)

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核5例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    つつが虫病3例。
  • 5類感染症
    劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、梅毒1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜48週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(衛生環境研究所微生物部 2013年12月1日までに検出)

ウイルス

報告なし。

細菌

  • 腹痛、血便等を発症した幼児2名および80代の男性患者から腸管出血性大腸菌(EHEC)が分離された。EHECの感染リスクが最も高いのは夏期であり、当所でも7月に13例、8月に18例、9月に38例が検出されている。しかし、EHECは冬季でも患者発生が見られること、少ない菌数で感染が成立することから、年間を通じて注意する必要がある。

全国第47週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は14.1で、前週比111%と増加した。今週増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。

インフルエンザの報告数は1,319人(0.27)で前週比193%と増加した。北海道(1.3)、沖縄県(0.95)、佐賀県(0.82)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の26%、6-9歳が24%、10-14歳が14%、15-19歳が4%、20歳以上が32%を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は21,088人(6.7)で前週比117%と増加した。宮崎県(17.5)、熊本県(11.7)、富山県(11.6)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約半数を占めた。

全数把握対象疾患(全国第47週)

PDFファイルダウンロード


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930