宮崎県感染症発生動向調査2014年第6号
第16巻第6号[宮崎県第6週(2/3〜2/9)全国第5週(1/27〜2/2)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県平成26年第6週の発生動向
定点医療機関からの報告総数は3,163人(定点あたり66.1)で、前週比74%と減少した。前週に比べ増加した主な疾患は水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】
- 報告数は2,335人(39.6)で前週比71%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値*(29.0)の1.4倍である。延岡(72.3)、日向(49.2)保健所からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の37%、6〜9歳が28%、10〜14歳が19%、15〜19歳が2%、20歳代〜50歳代が11%、60歳以上が3%を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値
【水痘】
- 報告数は95人(2.6)で前週比144%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(3.8)の約7割である。都城(5.7)、日南(5.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約8割を占めた。
【手足口病】
- 報告数は67人(1.9)で前週比112%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(0.14)よりかなり多い。中央(6.0)、小林(5.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約8割を占めた。
基幹定点からの報告
- 無菌性髄膜炎:都城保健所管内から3人報告された。患者のうち2人は月齢2ヶ月、月齢4ヶ月で、いずれもRespiratory syncytial virus が検出された。もう1人は80歳代でNorovirus genogroup unknownが検出された。
流行警報レベル開始基準値超過疾患
全数把握対象疾患
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核3例。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
報告なし。
- 5類感染症
アメーバ赤痢1例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例。
全数把握対象疾患累積報告数(2014年第1週〜6週)
( )内は今週届出分、再掲
病原体情報(衛生環境研究所微生物部 2014年2月9日までに検出)
ウイルス
細菌
全国第5週の発生動向
定点医療機関あたりの患者報告総数は51.0で、前週比117%と増加した。今週増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患は感染性胃腸炎と水痘であった。
インフルエンザの報告数は170,403人(34.4)で、前週比139%と増加した。沖縄県(69.0)、大分県(60.0)、宮崎県(56.1)からの報告が多く、24都府県で流行警報レベル開始基準値(30)を超えている。年齢別では、5歳以下が全体の27%、6〜9歳が27%、10〜14歳が17%、15〜19歳が3%、20歳代〜50歳代が22%、60歳以上が4%を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は32,943人(10.4)で、前週比86%と減少した。大分県(20.6)、福井県(17.7)、山形県(17.1)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約4割を占めた。
全数把握対象疾患(全国第5週)
インフルエンザ情報《県内第6週、全国第5週(再掲)》
県内第6週インフルエンザ発生動向
平成26年2月3日〜2月9日までの1週間で2,335人(定点あたり39.6)の報告があり、前週の約7割に減少した(図1)。例年同時期の定点あたり平均値(29.0)の1.4倍である。保健所別報告数を(図2)、年齢群別報告数の推移を(図3)、年齢群別報告数の割合の推移を(図4)に示す。
全国第5週インフルエンザ発生動向
平成26年1月27日〜2月2日までの1週間で170,403人(34.4)の報告があり前週比139%と増加した。沖縄県(69.0)、大分県(60.0)、宮崎県(56.1)からの報告が多く、24都府県で流行警報レベル開始基準値(30)を超えている。年齢別では、5歳以下が全体の27%、6〜9歳が27%、10〜14歳が17%、15〜19歳が3%、20歳代〜50歳代が22%、60歳以上が4%を占めた。
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